ここから本文です

お使いのInternet Explorerは古いバージョンのため、正しく表示されない可能性があります。最新のバージョンにアップデートするか、別のブラウザーからご利用ください。
Internet Explorerのアップデートについて

広瀬すず主演ドラマ「anone」とは、一体何だったのか?

3/21(水) 14:00配信

ザテレビジョン

【記者コラム】広瀬すず主演のドラマ「anone」(夜10:00-11:00日本テレビ系)が3月21日(水)に最終回を迎える。

【写真を見る】第1話で強烈インパクトを残したあのギャルも再登場!

2017年11月のポスター撮影に始まり、12月にクランクインした本ドラマ。約4カ月にわたって見どころを紹介してきたが、それもとうとう最後となる。

■ 「anone」は「分かりにくい」という声が多かったことも事実…

この作品は10代最後の主演作となる広瀬が、脚本家・坂元裕二、演出・水田伸生監督、次屋尚プロデューサーら「Mother」(2010年)、「Woman」(2013年)を手掛けたスタッフとタッグを組んだことが話題に。

しかし、物語の全貌はなかなか明らかにならず、それは放送が始まってからも「どういう物語で、どんな結末になるのか分からない」という声も少なくなかった。

担当記者でも、全貌や先の展開は読めなかった。読ませてもらえなかった、というのが正しいのかもしれない。

■ 原点に帰ると見えてくる全体像

そこで、このドラマのイントロダクションを読み返してみた。そこには「ニセモノの家族、ニセモノの人生、ニセモノの記憶…そして、ある事件が発生します。このドラマは、『生きることの意味とは?』『人が生きる上でほんとうに大切なものは何か?』を問い掛け、人々の心を揺さぶります。ニセモノから始まり、真実の人間愛を見つける人生という冒険」とある。

次に、ポスターのキャッチコピーに目をやった。「私を守ってくれたのは、ニセモノだけだった」。

なんと分かりやすい。つまり、この作品は、ニセ札事件や偽りの過去、偽りの人間関係を通して人間の生き方を問うている。そして、「自分を構成するものがすべてニセモノだったとして、それは不幸なのか」と問い掛けている。

最終回は、主人公のハリカや登場人物がそれぞれの答えを出すことになる。

■ 「分かりにくい」と感じた理由は?

終盤まで視聴すると、ようやくイントロダクションとキャッチコピーの意味が分かってくるという仕組みだった。

放送がスタートする前から、作品が伝えたいことはあらかじめ提示されていたのだ。分かりにくく感じたのは、ドラマを毎話楽しむために欠かせない“具体”を小出しにしていたためで、それは作品と作品を楽しみにしている視聴者への愛情表現なのだろう。

■ Pに「どう書いていいのか分からない!」と泣き付いてみた

そんなことにも気付かず、ある日、私はしびれを切らして次屋Pに「どこを視聴者にアピールしたらいいのか?」と泣き付いてみた。

記者としては情けない話だが、読者や視聴者に作品を見てもらうために背に腹は代えられないと思ったのだ。

恥ずかしながら「坂元さんの脚本、水田監督の演出は何重にも練られていて、いくら読んでも全てを読み切れないんです。記事を書くのが難しいです」と思い切って“降伏宣言”をすると、「それなら、そうと記事に書いてください」と笑顔で返されてしまった。

なかなかこちらとしても意地があり(ちっぽけだが)、「いくら読んでも読み切れません」と記事にすることはできなかったが、最終回を前に、今ここで胸を張って白旗を上げたい。

■ 坂元裕二の魅力は“優れたストーリーテラーであること”

なぜなら、以前、次屋Pは週刊ザテレビジョンの取材に以下のように語っている。

「僕は坂元さんの一番の魅力を『優れたストーリーテラーであること』だと思っています。ドラマって放送から10年、20年後に振り返ったとき、タイトルや主演キャストのことしか覚えていないということになりがちですよね。

でも、坂元さんのドラマは、例えば“『Mother』は虐待された少女を小学校の先生が誘拐してしまう話”というように、『こういう物語だった』ということが残る。そういう意味で“残っていく”物語が紡げる人だと思います」

見た人の心に“残っていく”ため、徹底的に練られた物語。もちろん、次屋Pに言われたわけではないが、私の質問に対する答えは「せいぜい4カ月程度しか関わっていない記者に簡単に全てを読ませてたまるか」という誇りに基づくのでは、と思うのだ。

俳優陣が全身全霊を懸けて演じ、制作陣が練りに練った物語の結末は、そんな記者のオススメ記事なんかに左右されずに、視聴者一人一人が見て感じ取ってほしい。

■ “疑似家族”が解散…、ハリカたちが最後に選択する「幸せ」とは?

<最終話あらすじ>警察に追われる理市(瑛太)は、陽人(守永伊吹)が火事の記憶をたどり罪悪感を感じ始めていることに気づき、動揺していた。

そして、彦星(清水尋也)のために悲しいうそで別れを告げたハリカ(広瀬)は、亜乃音(田中裕子)が警察に連行され一人になってしまった家で、いつも通りの日常を全うしようとする。

一方、舵(阿部サダヲ)を看取る決意をしたるい子(小林聡美)は、逃亡先の温泉宿で亜乃音とハリカが捕まったというニュースを見るが、舵に添い遂げようという意思は固く…。(ザテレビジョン)

最終更新:3/23(金) 19:28
ザテレビジョン

記事提供社からのご案内(外部サイト)

週刊ザテレビジョン

株式会社KADOKAWA

週刊ザテレビジョン17号
4月18日

定価:370円