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強すぎる井上尚弥を恐れない“咬ませ犬”王者 「殺されると言われる。でも僕が勝つ」

3/22(木) 7:10配信

THE ANSWER

井上尚弥の挑戦を受けるマクドネルが、地元紙に悲壮な意気込みを語る

 プロボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(大橋)が5月25日にWBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦(大田区総合体育館)で、同級王者ジェイミー・マクドネル(英国)に挑戦する。過去10年無敗で6度防衛中の王者ながら、絶対的不利がささやかれる現状に対し、悲壮な覚悟を明かしている。生まれ故郷の英地元紙「ドンカスター・フリープレス」は「ジェイミー・マクドネルが日本でナオヤ・イノウエを撃破して伝承を残すことを熱望」のタイトルで報じている。

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 スーパーフライ級時代は強すぎるとして相手が見つからなかった井上。そのモンスターのバンタム級初戦の相手を買って出たマクドネル。自国のブックメーカーや、自身のプロモーターすら圧倒的不利を予想する中で、敵地に乗り込む心境はいかほどのものだろうか。

「ジェイミー・マクドネルは彼のボクシングの伝承を確固たるものとすることが、日本でタイトル防衛戦を受け入れるための最大のモチベーションであることを明かした」

 記事ではこう伝えている。そしてマクドネルがデビュー当時は“噛ませ犬”と呼ばれていたことも紹介。決して期待されたキャリアではなかったが、自らの力で今の立場を確立していったという。

「人々は僕がマネーのために向かうものだと考えている。しかし、実際は違う。壮大なステータスのためなんだ。自分がそれに値すると認めてもらう称賛を手にするためにね。僕のキャリアは、スポットライトを浴びてこなかった。長きにわたり、イギリスの世界王者として君臨してきたが、誰も僕を取り上げようとしなかった」

過去に何度も不利の下馬評を覆してきたマクドネル、今回も圧倒的な挑戦者有利がささやかれるが…

 マクドネルは同紙に対して、こう明かしている。10年無敗、6度防衛という立派な肩書こそあれ、それは正当に評価されてこなかった。実際にWBAの同級にはスーパー王者がいる。真の王者とは――。そんな葛藤がこの英国人にはくすぶっていた。

「この戦いで勝利すれば、この選手、なかなかやるじゃないかとついに世界の人々が言ってくれるようになるかもしれない。僕はここ数年で進化してきた。僕は伝承を残していくところをお見せできると思っている」

 圧倒的不利の下馬評を覆しての井上撃破に成功すれば、世界的な知名度がついてくる。それこそがマクドネルのモチベーションになっている。

「僕は過去に噛ませ犬として2度テキサスに行き、世界から注目を浴びている選手相手に世界タイトルを防衛してきたんだ。そして今回、同様に日本へ向かう。全ての人々が言うんだ。僕はこの戦いで殺されるに違いないと。僕にチャンスなんかないとね。でも、僕は気にしてない。それがより、闘争心を燃やしてくれているからね」

 “アンダードッグ”――。そう呼ばれるのは慣れている。そしてその立場に立ってこそ、力を発揮することを自身がよく知っている。そして最後に同紙に対して、“モンスター”との1戦への意気込みを改めて口にしている。

「彼は素晴らしい選手だ。でも、僕は自分は彼にとっては大きすぎる存在であると信じている。彼にとっては強すぎる存在であると。それを証明するまでさ」。

 番狂わせを起こすことには慣れている。そしてモチベーションも高い。この王者どうやら侮れないようだ。

THE ANSWER編集部

最終更新:3/22(木) 7:10
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