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なぜか高齢なメス選ぶオス、クモで判明、利点なし

3/23(金) 7:41配信

ナショナル ジオグラフィック日本版

手強い相手

 その一方で、交尾相手に食べられた数をみると、亜成体のメスに食べられたオスは皆無だったが、高齢のメスでは57パーセント近くが犠牲になった。

 しかも、高齢のメスと交尾する場合、オスは相手の気を引くためにかなりの労力を費やさなければならない。その求愛行動は、最長6時間に及ぶこともある。

「亜成体が相手だと、オスはほとんど求愛行動をしません」とウェイナー氏は言う。「少しだけメスの周りをうろついて、すぐに交尾に入ります」

 コモリグモの交尾戦略を研究している米サスケハナ大学のクモ学者、マット・パーソンズ氏は言う。

「興味深いのは、高齢のメスと交尾するという、最適ではないように見える戦略をとるオスが存在することです」

なぜ高齢のメスを選ぶのか?

 ハラリ氏らのチームは、オスが一見不合理な交尾相手を選ぶ背景にはフェロモンが関係していると推測しており、ウルフ氏もこれを支持している。

「一般には、メスの性フェロモンは常に放出されており、変化しないものだと考えられがちです」とパーソンズ氏は言う。

「しかし今回の研究は、メスのフェロモンの生産量が変化していることを示唆しています。その目的はおそらく、まだ交尾をしていない高齢のメスが、交尾の成功率を上昇させるためだと考えられます」

 ハラリ氏は今後の研究で、亜成体と高齢な個体のフェロモンのレベルを測り、命がけで高齢の相手と交尾しようとするオスの行動の理由を解明したいと話している。

文=Katie Watkins/訳=北村京子

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