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続編にクソ期待?! 見事な超絶技巧脚本「アンナチュラル」最終話

3/23(金) 6:40配信

デイリー新潮

 脚本家・野木亜紀子が手がける法医学ミステリー「アンナチュラル」。物語の構成の巧みさもさることながら、怒濤の伏線回収、先の読めないスピーディな展開で多くのファンを惹き付けてきた本作がついに3月16日、最終回を迎えた。

 物語は、架空の機関「不自然死究明研究所(UDIラボ)」が舞台。法医解剖医・三澄ミコト(石原さとみ)、臨床検査技師の東海林夕子(市川実日子)、所長の神倉保夫(松重豊)ら、死因究明専門のスペシャリストたちが活躍する。8年前に恋人を殺され、その解剖をおこなった過去を持つ中堂系(井浦新)、バイトの医学生、久部六郎(窪田正孝)ら魅力的な俳優陣が揃う。

 最終話は、中堂が追い続けてきた「赤い金魚」にまつわる殺人が、被害者26人にも及ぶという衝撃の事実をどう明らかにするかが70分拡大スペシャルで描かれた。かたくなに犯行を否認する高瀬(尾上寛之)と、ミコトたちUDIラボのメンバーの対決を、私も一視聴者としてひりひりする思いで見守った。

理想の上司としての神倉

 序盤では、週刊ジャーナルとの内通者が久部であることを見抜いていた神倉は、静かに久部に真実を問うシーンがまず見せ場であった。信じられないと言った表情で「ウソだよね?」と言う東海林と、目を伏せて黙るミコト、中堂。久部は自分が内通者であることを認め、申し訳なさを滲ませながら謝ることしかできなかった。

 最終回を通して光ったのは、上司としての神倉の存在感である。久部を感情的に責め立てることなく、しかし事実を明らかにする。第3話に引き続いて登場した検事の烏田(吹越満)が、高瀬を有罪にするために鑑定書の書き換えを要求してきた時は、ミコトの代わりに事実そのままの鑑定書を提出にゆき、「高瀬を有罪に出来なくてもいいんですか」と怒鳴る烏田に「それはそちらの仕事でしょう。責任転嫁しないでいただきたい」と言い放ち、部下を守った。

 良い上司というのは、仕事がデキる人間でもぐいぐいチームを引っ張る人間でもない。ここぞという時に、自身が責任を取り、決して部下を売らずに守り抜く人間のことだ。折りしも文書改ざん疑惑が新聞やニューストピックを賑わせる昨今、誰もがふてぶてしい政治家の姿にうんざりしている時に、終始本作の和ませ役に徹してきた神倉が上司としての見本の姿を見せてくれたことは感動的だった。

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最終更新:3/23(金) 17:18
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