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香水や家庭用洗剤が環境に及ぼす悪影響は排気ガスと同じくらい?

3/25(日) 23:20配信

ハーパーズ バザー・オンライン

どの家庭にもある香水、塗料、印刷用のインク、殺虫剤、洗剤などの生活用品。実は車の排気ガスと同じくらい環境に悪影響を及ぼすって知ってた? 
2018年2月15日、科学系の米ニュースサイト『サイエンス・デイリー』に掲載された論文によると、米コロラド大学ボルダー校の科学者たちはアメリカ海洋大気庁(NOAA)の協力のもと、ロサンゼルスにて生活用品から排出される揮発性有機化合物(VOC)を調査したそう。その結果、VOCを含む生活用品と自動車では「大気に放出される有機化合物の量がほぼ同じ」であることが判明した。

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VOCは、太陽光や紫外線を受けて化学反応を起こし、オゾン(O3)などの光化学オキシダントを発生させる上、微小粒子状物質(PM2.5)を生成する原因物質でもあるため、人体にも有害なのだとか。論文を作成した同大学の科学者ブライアン・マクドナルド氏は、「私たちが日常生活の中で使用している製品の多くは大気汚染を引き起こしているのです」とコメント。
それに自動車排気ガスの規制により、自動車よりも生活用品の方が大気汚染の発生源になる可能性があることも指摘した。「環境リスク低減のためにも生活用品におけるVOCの大気排出量を抑制する必要があります」

論文を共同で作成したジェシカ・ギルマン氏は、高VOC製品の使用方法にも問題があると語っている。自動車の場合、燃料タンクから有害であるガソリン蒸発を大気中に放出しないよう防ぐ装置があったりする。でも「香水やその他の香料を含む製品は、近くの人も香りが楽しめるようにデザインされている」ため、直接大気中にVOCを放出してしまっているのだ。
調査はロサンゼルスでしか行われていないけれど、科学者たちは他の都市でも同じ結果が得られると予測。私たちが毎日何気なく使っている製品が、大気汚染の原因になっていたという驚きの結果。高VOC製品の使用を改めて見直したくなる。

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