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伊調叱りつけた谷岡学長は小沢ガールズ時代も厳しい教育係

3/26(月) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 レスリング女子で五輪4連覇を達成した伊調馨(33)が日本レスリング協会の栄和人強化本部長(57)からパワーハラスメントを受けているとする告発状が内閣府に出された問題で、会見を開いた至学館大学(愛知県大府市)の谷岡郁子(くにこ)学長(63)が、一気に“主役”になっている。

 伊調について「そもそも彼女は選手なんですか」「五輪を目指すはずがない人」と言い放ち、至学館大レスリング部の監督を務める栄氏を「パワーがない人間」と称す独特の表現でパワハラの存在を否定した。その物言いには“この会見こそパワハラ”と批判の声も上がっている。

 谷岡学長は、32歳の若さで父親が理事長を務める中京女子大学(現・至学館)の学長に就任。2007年の参議院議員選挙では小沢一郎・民主党代表(当時)の説得で政界入りした“小沢ガールズ”でもあった。当時の東海地方の民主党関係者は、こう話す。

「歯に衣着せぬ物言いで押しが強く、行動力は評価されていました。バッグを置く場所がない時に“私のバッグを床に置けというの”と秘書を叱責しているのを見かけたことがあって、指導の口調が厳しいのは、(会見でも)変わってないなと思いました」

 谷岡学長は、民主党が圧勝した2009年の総選挙で、特に政治経験のないフリーターでありながら比例名簿の最下位から“タナボタ当選”して注目を集めた磯谷香代子氏の、“お目付け役”でもあった。スーツ選びからあいさつ回り、取材対応まで付き添う姿が報じられた。

 谷岡学長の指導はどれほど厳しかったのか、2012年に政界引退した磯谷氏に取材を申し込むと、テレビで谷岡学長の会見は見たとしながらも、「他の人に聞いてください。ちょっとコメントできません」とするのみ。

 代わりに、同じく2009年初当選で“小沢ガールズ”として後輩にあたる三宅雪子・元衆議院議員がこう話す。

「反原発、反TPPなどの活動で一緒になることが多かった私には、頼れるお姉さんみたいな存在で、たくさんご指導いただきました」

 会見での発言については、こうフォローする。

「谷岡さんは非常に正義感が強くて、ものをハッキリおっしゃる方なので、会見で誤解が生じて心証が悪くなったとしたら残念です。もともと教育者の“先生”なので、上から目線というよりも生徒と接するような雰囲気になるのです。私の選挙の応援をしていただいた時も、やはり生徒と接するような感じでした。厳しい面もありましたけど、かわいがっていただきました」

 愛ある叱咤か、パワハラか──その判断は受け手次第のようだ。

※週刊ポスト2018年4月6日号