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中国の皇帝では満足できない 習近平の野望は「人類の指導者」

4/1(日) 9:01配信

FRIDAY

「中国では、ネット上の検索NGワードが激増しています。当初はネット利用者が『皇帝』や『専制君主』などのわかりやすい言葉で独裁化する習氏を批判していましたが、最近では検閲をかいくぐるために、一見問題ないような隠語が多く使われているからです。例えば『くまのプーさん』。体型の似ているプーさんを習氏に見立て、ハチミツ(権力)をずっと手放さないような風刺画がSNSにアップされていました」

 こう話すのは中国人ジャーナリストの周来友氏だ。

 3月20日まで中国・北京で行われた全国人民代表大会で、2期10年という国家主席の任期撤廃を決定。「皇帝」と揶揄(やゆ)される習近平氏(64)の権力は、ますます強固になった。その裏で習氏に批判的なネット利用者と、それを規制する当局の攻防戦は激しさを増している。

「『車がバックする』も隠語の一つ。任期撤廃が決まり多数アップされたのが、政権に居座る習氏は時代の流れに逆行しているという意味で、バカにしたような仕草で車をバックさせる動画です。当局は批判的な言葉を発見すると即座に検索不可にしていますが、イタチごっこです」(周氏)

 庶民の間で人気が高まっている、習氏の風刺漫画もある。中国共産党の機関紙・人民日報などで「売国奴」と批判され、拘束されることを恐れ国外逃亡中の王立銘氏の作品だ。

「王氏の漫画は、習氏がカネにモノを言わせて各国の首脳を籠絡(ろうらく)しようとしたり、クモのように伸びた8本の脚で批判的な人間の口をふさぐという内容。ネット上では画像を検索しただけで公安に連行され長時間の取り調べを受けますが、プリントアウトしたものが闇で大量に出回っているんです」(中国在住ライター)

 だが、習氏は中国の皇帝では満足していないという。狙うのは人類全体の指導者だ。中国情勢に詳しい、ジャーナリストの富坂聰氏が語る。

「中国は世界第2位の経済大国となり、アジアから欧州を結ぶ経済圏『一帯一路構想』を掲げるなど自信を深めています。目指すは、中央集権の強力な国家。“強い中華帝国“が世界の中心になることです」

 中国の終身皇帝となった習氏の野望は膨らむ一方のようだ。

最終更新:4/1(日) 9:01
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