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ToDoリストと何が違う?米国発の話題の手帳術「バレットジャーナル」

4/3(火) 6:11配信

@DIME

 箇条書きを記す際に、左端につける中黒(・)を英語ではbullet(バレット)とよぶ。このバレットを使った米国生まれの手帳術「バレットジャーナル」が、日本でも本格的に普及する気配がある。

【写真】ToDoリストと何が違う?米国発の話題の手帳術「バレットジャーナル」

 手帖の箇条書きですぐ思い浮かぶのは、多くの人が実践しているTo doリスト。『バレットジャーナル』は、To doリストの別の言い方だと早合点する人もいるかもしれないが、実は結構違う。では、『バレットジャーナル』は、ふつうのTo doリストとどう違い、どんなメリットがあるのだろうか?

 バレットジャーナルの解説・情報サイト『わたしのバレットジャーナル』を運営しているすみれさんに、バレットジャーナルの基本的な点を教えていただいた。

■To doリストとの違い
Q:バレットジャーナルには、手帖に箇条書きしてタスクを管理するという点で、To doリストと共通したものがあります。ざっくり言うとTo doリストとの大きな相違点とは、どのようなものでしょうか?

すみれさん:バレットジャーナルとは、箇条書きを利用することを中心に考えられたノート術です。「過去を追跡し、現在を整理し、未来を計画するもの」といわれています。

 To doリストとの大きな相違点は、記号を用いて箇条書きの内容をカテゴリ分けすること、そしてリストをレビューし、未完のタスクがまだ取り組む価値のあるものかを判断し、価値あるタスクは別の日へ移動させるという定期的なレビュープロセスがあることです。

■バレットジャーナルの使い方
Q:具体的にどのように使うのでしょうか?

すみれさん:バレットジャーナルでは、短くて簡潔な文で予定を箇条書きしていきます。その際、記号を用いて箇条書きの内容を、タスク、イベント、メモの3種類に分けることができます。

タスクとはすぐに実行可能なもので、シンプルにドット(・)で表します。 また、優先させるタスクにはアスタリスク(*)を使います。箇条書きの左横に書き込んでおけば、重要なタスクを素早く見つけることができます。

 次にイベントですが、誕生日などの記念日やアポなど、日付を動かせない項目のことです。これは、白丸(○)で表します。

 そしてメモは、ダッシュ(━)で表します。情報やアイデアなど、覚えておきたいけれど、すぐに実行しなくてもいいものや、必ずしもやらなくてもいいことを書きます。

 どんなことも短い文で簡潔に書くことが鉄則です。それらについて詳しい内容を書き加えたい場合は、別のページに書くようにします。

 1日の終わりに、今日のタスクリストをレビューし、完了したタスクやイベントにはバツ(×)を上書きします。

「×」が付いていない未完のタスクをどうすべきか、ここで判断します。 そのタスクがもう無用なのであれば、取消し線で削除します。

 もし、それがまだ取り組むべきタスクなのであれば、そのタスクを移動させます。「・」に「>」を上書きし、翌日のタスクリストへ書き写します。

 月末になっても未完のタスクは、それが本当に重要なタスクなのかどうかを判断し、まだ取り組む必要があるならば、翌月のマンスリーログ(1か月を俯瞰するページ)のタスクリストへ移動させます。

 もし、「本棚の整理」を翌月ではなく、数か月先にやることにするのであれば、フューチャーログ(数か月先までの未来を俯瞰するページ)へ移動します。

 タスク移動には、重要なポイントがあります。

「移動させる=書き写す」ということなので、価値あるタスクは完了するまでずっと翌日のタスクリストへ書き写し続けることになります。同じタスクを何度も書き写すのが面倒かもしれませんが、これは意図的なことです。

 何度も書き直すことで、そのタスクを見過ごさずにじっくりと検討することになります。その労力の価値が見出せないのであれば、そのタスクは重要ではないので、削除してしまいます。

 この定期的なレビュープロセスがあるおかげで、自分にとって価値の高いタスクに多くの時間を費やすことが可能になります。これこそが、バレットジャーナルの要です。

■バレットジャーナルのメリット
Q:すみれさんがバレットジャーナルをつけて、大きなメリットと感じたのはどんな点でしょうか?

すみれさん:バレットジャーナルは、ノートとペンさえあれば作れます。どんなノートでもペンでも良いので、手持ちのもので気軽に作ることができます。

 スケジュール帳、日記帳、アイデアのメモなど、バレットジャーナルはこれら全てを1冊にまとめることができます。管理が楽ですし、自分に必要な情報は全て確実にこのノートの中にあるという安心感があります。重要なメモやアイデアを紛失してしまうこともなくなりますし。

 また、様々な情報を蓄積していくことになるので、将来見返すべき素晴らしい資産となります。どこのお店にも売っていない、自分の歴史が詰まった本となります。

 それから、頭の中を整理できるというのもあります。ノートに書き出すという行為により、頭の中から切り離すことができます。すると、頭の中がクリアになり、新しいことを考える余裕ができます。

 手帳と比べての大きなメリットは、自分のニーズに合わせてカスタム可能なことです。その時の気分に合わせてレイアウトやデザインを随時変えていくこともできます。まさに、「自分だけのカスタムメイド手帳」と言えます。 私は忙しい時期はシンプルなレイアウトにし、余裕のある時期は思い切りデザインにこだわってページ作りを楽しんでいます。

■バレットジャーナルを継続するコツ
Q:バレットジャーナルを作り、日々実践していくのは結構大変ではありませんか。何か続ける工夫・心構えといったものがあるのでしょうか?

すみれさん:まずは”Don’t Quit. REST.”(辞めるな、休め)です。途中、休んでもいいのです。再開すればいいだけです。辞めない限り、継続していることになるのです。

 私はこの言葉にいつも支えられていて、気楽にバレットジャーナルを続けられています。

 もう1つのコツは、「完璧じゃなくていい。失敗したら、さっさと次のページをめくる。試行錯誤を楽しむ」ことです。

 ノートをSNSでシェアする予定がないのなら、誰もあなたのノートを見ません。だから、綺麗に書かないといけない、失敗してはいけないなどと心配する必要はありません。 トライ&エラーでページ作りを楽しんでください。

 そして、バレットジャーナルを開く時間を決めることです。生活のルーティーンに組み込むことで、毎日の予定を上手くコントロールできるようになります。

Q:「自分もバレットジャーナルを始めよう」と決めたら、筆記具やノートはどんな点にこだわって選んだらよいでしょうか?

すみれさん:バレットジャーナルは、どんなノートでもペンでも作れるというのが特徴です。なので、最初は手持ちのノートとペンで初めてみるといいと思います。最近は100円ショップでも素敵なノートやペンを手に入れることができるので、そういった安価な道具でまずは試してみてはいかがでしょうか。

 2~3か月試してみると、自分はどんな道具が欲しいのかがハッキリとしてきます。バレットジャーナルは、筆記具やノート選びも楽しみの1つです。

 参考までに、私がお勧めするノートとペンをご紹介します。世界中のバレットジャーナリストに最も人気のあるノートが、『ロイヒトトゥルム1917 ドット方眼 A5サイズ』です。

 ロイヒトトゥルムには、バレットジャーナルに必須であるインデックスとページ番号が最初から書き込まれていて、それが人気の理由の1つでもあります。紙質は滑らかでペンの滲みや裏写りも少なく、ハードカバーの丈夫な表紙があるので安全です。付属のゴムバンドで閉じておくことができ、2本の栞紐も付いています。

 ペンについては、ノートに細かく様々な情報を書き留めていくことになるので、細かい文字を書けるペンを推奨します。私の一番のお勧めは、『ユニボール・シグノRT1』の0.28mm(黒)です。極細なのに、かすれることもなくくっきりスラスラと書けます。

取材・文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)

@DIME編集部

最終更新:4/3(火) 6:11
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