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スペインの名将がウクライナ戦に苦言「日本は1対1の決闘をするな」

4/5(木) 8:13配信

webスポルティーバ

「ウクライナ戦はマリ戦のように追いつくことができなかった。しかし、結果以上に心配になったのは、プレーレベルの不安定さだ。90分の間であまりに波がありすぎた。戦術的な熟成が滞っている証拠だろう」

【写真】ハリル流との相性の悪さを語る本田圭佑

 ミケル・エチャリはそう言って、3月27日に行なわれた日本代表のウクライナ戦について苦言を呈している。

 エチャリは、あのジョゼップ・グアルディオラ(現マンチェスター・シティ監督)がそのスカウティング力に惚れ込み、バルサに誘われたこともあった。グアルディオラが師匠と仰ぐひとり、ファンマ・リージョのそのまた師匠でもある。また、監督時代には選手としてのウナイ・エメリ(現パリ・サンジェルマン監督)に大きな影響を与え、パリSG監督就任の際は真っ先に連絡がきたほどだという。

「日本にとって2016年のオーストラリア戦は、戦術的にベストゲームに近かった(アウェーで1-1)。ところが、昨年は向上が見られず、今年に入ってからも停滞してしまっている。新たな選手を試したために、うまくいかない部分は考慮すべきだろう。ただ、やはり負けてしまっては、不信感が生まれてしまうものだ」

 では、どこに戦術的な破綻があるのか?

「マリ戦から代わって先発出場したのは、川島永嗣、酒井高徳、植田直通、山口蛍、柴崎岳、原口元気、本田圭佑、杉本健勇の8人。川島、山口、本田、原口は主力選手と言えるはずで、本来のチームに近くなったものの、やはりテストの色合いは濃かった。システムはマリ戦と同じく同じ4-2-3-1を採用した。

 一方、ウクライナはサイドにスピードがあって、アグレッシブな選手を揃えた4-1-4-1で挑んでいる。両センターバックは堅く強く、アンカーのタラス・ステパネンコがセンスのいいポジショニングで日本の攻撃を断ち切った。そしてアタックラインは左利きが多く、特に左サイドのイェウヘン・コノプリャンカは何度となく酒井高の裏を取り、決定機を作っている」

 エチャリはそう言ってから、厳しい批評を展開した。

「日本の立ち上がりは悪くなかった。コンビネーションから何度かゴール前にも迫っている。しかし攻撃を受けると、最終ラインが下がってしまう。結果、ラインが間延びし、ギャップを作ってしまい、そこに好きなように侵入された。各選手が勝手にプレスにいき、はがされてはスペースを使われる、という後手に回った。自ら戦術的優位を相手に譲ってしまっていた。

 守備は脆弱で、戦術的に不用意だった。例えば、山口はインターセプトを狙いにいっては、入れ替わられている。前半、オレクサンドル・ジンチェンコに対してスライディングで挑み、あっさりとかわされたシーンは、戦術的判断として痛恨のミスだった。

 山口は”攻撃を遅らせる”という選択をすべきときに何度もインターセプトを狙いにいき、チームを苦境に陥れている。ボランチが一か八かで食らいついてかわされてしまえば、高いレベルでは失点に直結する」

 エチャリはロンドン五輪以来、山口の能力を高く評価しているが、ポジショニングや判断に関しては注文をつけてきた。

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