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「日本人であることに守られていたら…」 ブラジル挑戦7年目のFW東城が達した境地とは

4/6(金) 21:02配信

Football ZONE web

通訳を一度もつけずに奮闘 痛感させられたコミュニケーション能力の大切さ

 サンタカタリーナ州1部、全国選手権4部のインテル・ジ・ラージスにレンタル移籍中のFW東城利哉は、今季ブラジルでプロ生活7年目に突入した。海外でのプレーを重ねたことで選手として何が成長したのか。そして海外で出場機会を得るために何が必要なのか。これまで通訳を一度もつけることなく、自らの力でチームに溶け込もうとしてきた東城が導き出した答えは、コミュニケーション能力を上げることだった。現在、週2回の個人教師をつけ、サッカー用語以外のポルトガル語の習得に励んでいる東城に、海外でのコミュニケーション能力の大切さについて訊いた。

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 今年からインテル・ジ・ラージスでプレーする25歳の東城。プロ7年目の今年はサッカーだけでなく、これまで以上に、より語学の習得にも高い意識を持って日々を送っているという。

 それは試合での出場時間を増やすための手段でもあった。2014年にアヴァイに加入し、15、17年にはブラジル全国選手権1部を舞台に戦ったが、東城は何度もベンチ入りしながらも“サッカー王国”の最高峰リーグのピッチに立つことができなかった。その反省から辿り着いたのが、語学力の必要性だった。

 アヴァイ時代にはチームメイトだったスペイン、コロンビア、パラグアイの選手には、ポルトガル語に似ているスペイン語で積極的に話しかけるなど、海外の言葉に対するアレルギーはなかった。出場時間を増やすために必要なことは何か考えた時にたどり着いたのが、コミュニケーション能力の向上だった。

言葉を喋れなければ「試合で使ってもらえない」

「以前にもポルトガル語は習っていたんですが、会話になると単語単語だった。ポルトガル語は勉強すればするほど難しいけど、しっかり100%覚えようと思ったんです。監督も、こいつは喋れると思えばプレーのことをいろいろと要求してくるし、アドバイスもくれる。でも喋れないと思われたら、そうはならない。

 若い時はサッカーだけやっていればいいという感覚だったし、サッカーの時はサッカーのことだけ考えていればいいけど、サッカー選手には練習以外の時間がたくさんある。大会期間中になると、練習も午前だけ。サッカー以外の時間の使い方が大事だと思うようになったんです」

 試合でゴールを決めるためには、ボールに絡まないといけない。そのためには出場時間を増やさないといけない。そのためには監督や周りの選手とのコミュニケーション能力を上げ、チーム内での信頼をつかまなければいけない――。ゴールを決めるためには何が必要かを逆算して辿っていった結果、自身の力を100%発揮するために今の自分に必要なことは、語学力を高め、コミュニケーション能力を上げることだとの結論に至ったのだという。

「若い頃は、練習でもパスを出すべきところで強引にシュートに行って失敗し、ミスをすることで冷静さを失い、その後のプレーも焦ってしまったり、慌ただしくなってしまっていた。でも、時にはパスを出して相手のプレッシャーから逃げた方がいいなという場面もある。ゴールに対して貪欲なことは大切だけど、状況に応じたプレーを選択し、空回りしないことが大切。走り回っていたら疲れるし、試合の中での時間の使い方は大事。時間帯によって選択肢を変えることも必要だと思うようになった。

 今はプレーだけなら他のブラジル人とレベルも変わらないと思っているし、周りの人も認めてくれている。じゃあ何が足りないのか。日本人の自分に一番欠けているのはコミュニケーション能力なんです。コミュニケーション能力がなければ、いくらサッカーが上手くてもやっていけないし、試合で使ってもらえない。試合に出してもらうためにはどうしたらいいか。その答えがこれでした」

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最終更新:4/6(金) 21:18
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