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浦和再建に尽力する“闘将”大槻監督 怒声も放つ「熱い分析家」にサポーター心酔

4/9(月) 10:20配信

Football ZONE web

分析担当の経歴を持つ暫定監督、練習場でサイン攻め

 浦和レッズの立て直しに力を発揮している大槻毅暫定監督は、サポーターの心をグッとつかんだようだ。8日のトレーニングは、日曜日ということもあって多くのサポーターが見学に訪れたが、クラブハウスに戻る大槻監督には「サインして下さい!」の声が殺到した。

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 大槻監督は、2日にクラブが堀孝史監督との契約を解除したことで、ユースチームの監督と育成ダイレクターという立場から昇格して、トップチームの指揮を暫定的に執ることになった。分析担当の経歴を持つだけに、理論的かつ分かりやすい明確な指示を選手たちに送る姿がトレーニングでも目についた。各選手も、そうした面で修正ポイントがハッキリしたところを歓迎している。

 しかし、試合日になればその様子は一変する。髪型をオールバックに固め、テクニカルエリアから大声で指示を出す。相手のファウルがあった際には、サポーターのブーイングを「もっとやれ」とばかりに煽る姿もあった。時に第4審判から注意を受ける場面もあったが、大槻監督は自分たちの選手に対しても厳しい。

 7日のベガルタ仙台戦(1-0)では、後半にMF菊池大介に放った怒声が中継を担当した「DAZN」のマイクに拾われ、大きな話題を呼んだ。

「やれよ! お前! こけてんじゃねえぞ! お前!」

 菊池もまたそうした反響は把握していたようで、「ああいう声はありがたいですよ。倒れて苦しい中とはいえ、言われるだろうと思いました。むしろ、言われて恥ずかしいと思わなければいけない」と反省しきりだった。その一方で、「あんなに熱い分析家、いないですよね」と笑いながら話した。その表情は、どこか大槻監督のチームでプレーすることが嬉しいと思っているように感じられた。

ユース年代の選手から慕われる人柄「ビビるようなことはないです」

 また、ユースチーム時代から大槻監督の指導を受けてきたDF橋岡大樹も、「懐かしい感じがしましたね。ユースの時も、よく第4審判から注意されていましたよ。普段はジョークを言うような面白い人なんですけど、ピッチに入ったら目つきが変わりますからね」と、話した。そして「ユース(の選手)もみんな、ビビるようなことはないですよ。信頼関係がありますし。確かに、親分という感じかもしれないですね」と、育成年代の選手からも慕われる指導者であることを明かした。

 この日のトレーニングでも、良いプレーがあった直後には「最高だ!」「素晴らしい!」という声をかけるが、同じ選手のプレーに「もっと速いパス出せよ!」と一喝する場面もあった。そうしたメリハリもまた、選手にとっては人間的な魅力に映るのだろう。

 少なくない数のサポーターからサインを求められた大槻監督は「僕ですか!?」と驚きながらも、丁寧にサインをしていた。一方で、「これからユースチームの試合を見に行かないといけないんですよ」と足早にクラブハウスへ入っていった。トップチームの暫定監督となったが、自分が育ててきている選手たちの公式戦は当然ながら気になっている。

 鋭い眼光と風貌、大きなアクションやストレートな感情表現で勝利への執念を感じさせる大槻監督は、今季の浦和にあってサポーターたちの待ち望んだ明るい話題になっているようだ。

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

最終更新:4/9(月) 11:08
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