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【セルジオ越後】なぜ後任が西野監督なのか?理由は謎だし、理解できない

4/9(月) 23:35配信

SOCCER DIGEST Web

なぜこのタイミングで監督交代に踏み切ったのか分からないままだ

 ハリルホジッチ監督の解任に驚きはない。僕は元々代えるべきだと言っていたし、先日のマリ戦とウクライナ戦でも結果を残せなかったからね。なによりあの2試合は内容も酷かった。選手たちは心ここにあらずという様子だったし、チームが上手くいっていないと誰もが感じたはずだ。
 
 ただし、後任に西野技術委員長が選ばれたのは理解できない。本来であれば、ワールドカップ直前に監督交代という事態を招いた田嶋会長とともに責任を取らなくてはいけない立場だ。しかも彼はウクライナ戦の後に「現状はこの体制で行く。まったく現場が成立していない感じは持っていない」と明言していたんだ。
 
 あの発言はなんだったのか。その数日後に田嶋会長がハリルホジッチ監督に解任を言い渡したというのだから、協会内で上手く意思の疎通が取れていなかったと言われても仕方がないよ。田嶋会長は「監督と選手のコミュニケーション、信頼関係が薄れてきた」と話していたが、自分たちもしっかりコミュニケーションを取れていたのか疑問だね。
 
 それも監督交代を、なぜこのタイミングで行なったのか謎のままだ。ライバルの韓国に惨敗した昨年末のE-1選手権や、ブラジルとベルギーに力の差を見せつけられた昨年11月の欧州遠征、国内でふがいない試合をした昨年10月のハイチ戦などクビを切るタイミングはいくつもあった。
 
 言うなれば日本サッカー協会には、決断力のある人物がいなかったということなんだ。ここ数年はオシム監督が病に倒れたり、アギーレ監督が八百長疑惑をかけられたり、サッカー以外の部分に理由があった。なのに今回は「どうしよう?」と悩んでいる間に時だけが経ってしまった。成績不振による指揮官交代は97年の加茂周監督以来だ。要するに日本には監督を解任するという文化がなくなっていたんだ。

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田嶋会長は大きな賭けに出た

 それも西野監督を選んだ理由もハッキリしない。手倉森コーチや東京五輪世代を率いる森保監督だって候補になっていたはずだ。なのに現場から離れて久しい人物をなぜ指揮官に据えたのか理解に苦しむよ。
 
 西野監督がJリーグで結果を残したのは何年前のことか。ガンバを離れてからは、ヴィッセルとグランパスを率いたが、チームを立て直せなかった。96年のアトランタ・オリンピックでブラジル代表を破った“マイアミの軌跡”を評価する声は聞こえるが、当時のチームは結局、決勝トーナメントに進めなかった。今大会だって劇的な1勝を挙げれば満足なのかな。
 
 田嶋会長は会見で、自分たちはハリルホジッチ監督を全力でサポートしてきたという趣旨のコメントを口にしていたが、責任逃れをしているようにしか聞こえなかったよ。
 
 問題はリスクマネジメントに欠けていて、ハリルホジッチ監督がダメになった時に、選択肢が少なすぎたということだ。ただ、これは有能な指導者が育っていない日本の問題でもあるね。
 
 それにしても田嶋会長は大きな賭けに出た。これでワールドカップで惨敗に終わったら、西野監督とともに責任を取らなくてはいけなくなった。現状では、日本がグループリーグを勝ち上がれる確率は低いように思う。新たな技術委員長も決まっていないし、本大会後の日本サッカーはリーダーを失い、混迷を極めるのかもしれない。
 

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最終更新:4/10(火) 21:36
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