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ハリルも嘆く「どうしてこの時期?」W杯直前での解任は英断か、愚策か。

4/9(月) 21:21配信

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 4月7日、フランス・パリのホテルにて。ヴァイッド・ハリルホジッチは、日本サッカー協会の田嶋幸三会長の目の前で、驚きと怒りの表情とともに、こう呟いたそうだ。

【動画】 解任を告げられた時、ハリルホジッチ前監督の表情は……。

 「(私は)満足ではない。どうしてこの時期に?」

 日本サッカー協会は、4月7日付けでハリルホジッチ監督との契約を解除したことを発表した。

 W杯本番まで残り約2カ月というタイミングでの異例の決断に至った経緯を、田嶋会長は9日の記者会見でこう説明した。

 「勝った負けたで更迭を決めているわけじゃありません。みなさんの声だけで決めているわけでもありません。選手たちに話を聞いたが、それだけでも決めていない。マリ戦、ウクライナ戦で、選手の信頼感が薄れた。さまざまな要素で総合的に判断して決めました」

 中でも強調したのが、「選手とのコミュニケーション不足」「信頼感の低下」である。3月のベルギー遠征(マリ戦、ウクライナ戦)でそれが顕著になった、と。

選手たちから漏れていた指揮官への不満。

 確かに3月の2試合の内容は酷かった。

 攻守においてチームとしての狙いが見えず、新戦力の台頭もほとんどなかった。選手たちからも、指揮官のやり方への不満は漏れ聞こえていた。

 「長時間のミーティングをやる一方で、プレッシングのタイミングや方法など、具体的な指示はない」

 「『裏に蹴れ』という指示ばかりで、裏にスペースがない場合の戦術がない」

 「負けた試合後、選手にばかりに責任をなすりつける」

 などなど。ただし、選手が多少なりとも監督のやり方に不満を抱くのは、どこのチームでもあることだ。4年おきに開催されるW杯へのスパンの中でトライ&エラーを繰り返し、本番での最善の戦い方とメンバーを選び出すのが、代表チームであるはず。

岡田武史監督、関塚隆監督のチームはどうだった!?

 2010年南アフリカW杯でベスト16に入った岡田武史監督率いる日本代表も、大会直前まで猛烈な批判に晒されたが、失敗の経験を活かして守備的な戦術へシフトすることで結果を残した。

 「谷底の世代」と言われ、2012年ロンドン五輪で関塚隆監督が率いたチームも、本番直前で堅守速攻の形を見出し、ベスト4に入った。

 2015年3月の就任直後から「デュエル」という言葉とともに球際での力強さを求め、「縦に速いサッカー」を徹底させてきたハリルホジッチ監督も、ロシアW杯本番から逆算してチームづくりをしてきたはずだ。

 W杯アジア予選では通用した守備戦術が予選突破後は機能しなかったのは事実だが、この失敗を経てチームをどう修正させていくかが、ブラジルW杯でアルジェリアをベスト16に導いた指揮官の、腕の見せどころだった。「どうしてこの時期に?」という感想が漏れるのも、当然だろう。

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最終更新:4/9(月) 21:21
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