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浦和を復活へ導く“分析のプロ”大槻暫定監督 闘将が見せる大胆かつ論理的な起用法

4/12(木) 10:01配信

Football ZONE web

敵地で神戸に3-2と競り勝ちリーグ戦2連勝 槙野メンバー外、ルーキー2選手を投入

 浦和レッズは11日のリーグ第7節のヴィッセル神戸戦で、点を取り合うシーソーゲームの末に3-2で勝利した。リーグデビュー戦になるルーキー2選手をピッチに送り込んだ一方で、日本代表DF槙野智章をメンバー外にする大胆な采配を見せた大槻毅暫定監督は、ポジションを次々に入れ替えた交代策について明快な言葉で語った。

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 浦和は前節のベガルタ仙台戦から3バックを継続した。右ウイングバックに、ユース監督時代からの愛弟子でセンターバックと右サイドバックを本職とするDF橋岡大樹を送り込み、槙野を外した最終ラインには、浦和への移籍後リーグ初スタメンとなるDF岩波拓也を古巣対決のピッチにぶつけた。

「この試合に向けて準備してきたことが前半は守備のところでよく出ていて、攻撃につながらないというところはあったんですけど狙いは出ていたと思う」と大槻監督が話した前半に、浦和は首尾良くショートカウンターで先制点を奪った。しかし、後半の立ち上がりにコーナーキックから失点して1-1に追いつかれると、大槻監督が最初の動きを見せる。左ウイングバックのMF菊池大介に代え、2トップの一角で先制ゴールも決めたFW武藤雄樹をそのポジションに下げて、オーストラリア代表FWアンドリュー・ナバウトを投入した。

 この狙いを、大槻監督はこう話している。

「一つはコンディションを考えなければいけない。連戦でコンディションが続かないなかで、菊池大介は3試合連続のスタメンで使っている。ディフェンスのところもそれが出ていたので、あのポジションの選手が欲しかった。サブで荻原(拓也/ルヴァン杯でデビュー済みのルーキー)を連れてきていましたが、このテンションのゲームに彼を入れるのは酷かなと。アップダウンできるのと、自分で仕掛けられるというところで武藤を左にしました」

2点目を奪われた後に見せた巧みな用兵術

 そうして立て直しを図ったが、大槻監督が悔やむ瞬間が訪れた。中盤で運動量の減退が目立ち始めていたMF青木拓矢が、神戸のルーキーMF佐々木大樹との1対1でドリブル突破を許し、逆転ゴールを許してしまった。そのことについて「中盤のパワーが足りない時間に2点目を取られ、あれは僕の手を打つのが遅かったと思っています」と話した。

 そこで、青木に代えて投入したのはリーグデビューとなる明治大学から加入のMF柴戸海だった。ボランチを本職とする柴戸だけに、そのまま青木のポジションに入るかと思われたが、実際には違った。柴戸は右のウイングバックに入り、橋岡が右センターバックに、DF遠藤航がボランチにポジションをシフトした。

「中盤のパワーの足りなさで、青木も連続(出場)だったので。ウチには遠藤航がいるので、彼のボール奪取や対人能力の高さを中盤で生かしてほしかった。橋岡がセンターバックをするのに対し、デビューで不安なところもありましたけど、よく頑張ったと思います」

 こうして立て直した浦和は主導権を握り返し、サイドを起点にした攻撃で奪ったセットプレーから2点を奪って逆転した。しかし、後半アディショナルタイムにDFマウリシオが決勝ゴールを決めた瞬間、ベンチの前で大喜びした選手に対して、早くポジションに戻れとばかりに鬼の形相で迫る指揮官の姿があった。

 大槻監督は、ホームゲームとなる次戦の清水エスパルス戦に向けて険しい表情で話した。

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最終更新:4/12(木) 10:47
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