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肌の健康を維持してアンチエイジング効果が期待できる乳酸菌があった!

4/14(土) 12:31配信

@DIME

◆肌の健康を保つ3つの生体バリア
 しみやくすみ、小じわに毛穴、たるみといった肌の悩みは年齢を重ねるほど増えてくるが、肌の健康維持のためにはエイジング化粧品だけでなく多角的なアプローチが求められる。

【写真】肌の健康を維持してアンチエイジング効果が期待できる乳酸菌があった!

「老化を進める危険因子は免疫低下、糖化ストレス、酸化ストレス、心身ストレスなど多くの要因があり相互作用で進んでいく。食事や、加齢などに伴う炎症に一番関係してくるのが免疫。免疫は病原体から身を守り、24時間体の中をパトロールする機能。年を取ると体の中の異常細胞は増えてくるが、免疫が低下するとそれをうまく退治することができずに、慢性炎症、がん化リスクが高まる。

 肌の美しさは、しみ、くすみ、黄ばみといった色、小じわ、にきび、毛穴といった質感、たるみ、脂肪などの形の3要素が関わってくる。加齢によりメラニンの合成が進むと肌がくすんでくるし、毛穴が常に炎症を起こっている状態になったり、コラーゲンなどが減ることによって皮膚が薄くなり、笑ったときのしわがだんだん消えなくなるということが起きてくる」(昭和大学藤が丘病院形成外科 天現寺ソラリアクリニック 松宮敏恵 医師)

 皮膚の健康を守るバリア機能のひとつに、細胞同士を橋渡ししてくれる「タイトジャンクション」という構造がある。表皮にあるタイトジャンクションはウイルスなどの悪玉菌の侵入を防御する、いわば門番のような存在。タイトジャンクションが破壊されてしまうと悪玉菌が侵入するので、T細胞、マスト細胞、マクロファージといった免疫が出動する。タイトジャンクションと生体防御の抗菌ペプチドは密接なつながりがあり、タイトジャンクションが壊れると抗菌ペプチドが産生され、異物を排除する働きをする。

 タイトジャンクションには水分を保つ役割もあり、年を取ると肌がカサついてくるのは、タイトジャンクションの機能が落ちてしまっていることが原因。タイトジャンクション機能が低下すると、スキンケアのクリームを塗っても水分を保つことが難しくなる。

 腸内フローラと同様に、肌にも生息する微生物群がありこれらは「肌フローラ」と呼ばれている。肌フローラのバランスが良好で安定した状態であれば、肌の健康も保たれやすい。

 肌フローラは15万種が知られているが、1万種以下になると肌のバリア機能が働かなくなり、さまざまな皮膚病変を引き起こす。肌フローラと、皮膚や粘膜で産生される悪玉菌を排除する生体防御物質の抗菌ペプチド、タイトジャンクションの3つが、肌の生体バリアを構成する機能となる。

◆プラズマ乳酸菌が肌フローラをメンテナンス
 免疫機能の中でも司令塔の役割を果たすのが樹状細胞と呼ばれるもので、ミエロイド樹状細胞、プラズマサイトイド樹状細胞の2種類あり、それぞれ細菌、ウイルスと担当が決まっており、さまざまな外敵に協働して対応している。一般的な乳酸菌はミエロイド樹状細胞に作用することが知られていたが、2012年に唯一両方に作用できる「プラズマ乳酸菌」が、キリン、小岩井乳業、協和発酵バイオの共同研究により発見された。

「プラズマ乳酸菌のこれまでの成果として、インフルエンザのウイルス感染に対する効果などの13報のエビデンスを発表してきた。プラズマ乳酸菌の新たな可能性として、継続して食べ続けたときの効果と、肌の健康維持効果について検証を行った」(キリン 事業創造部 藤原大介氏)

 プラズマ乳酸菌は免疫の根本を強くして、風邪やインフルエンザ様症状リスクを低減する働きがあることが知られている最先端の乳酸菌だが、アンチエイジングや肌フローラにおける効果もあることが判明した。

 生体バリア機能を向上させるプラズマ乳酸菌を継続して食べた場合、アンチエイジングとしての効果の検証をマウス実験で行った。平均寿命が2年ほどのマウスを普通食とプラズマ乳酸菌を与えた2群に分けて、平均寿命の82週齢まで飼育。

 2歳を迎えて普通食は38%のマウスが寿命で死んでいく中で、プラズマ乳酸菌の死亡率は6%と低かった。見た目も全然違っており、皮膚断面も老化が進むとスカスカになり層も崩れるが、プラズマ乳酸菌を食べていたマウスは2歳にもかかわらず表皮が厚く保たれ、真皮もぎっしり詰まっていて規則正しくコラーゲンの層が並んでいる。生体バリア機能が保たれた結果、疾患リスクが低減し寿命が延長し、皮膚老化予防効果も見られ、アンチエイジング効果が確認された。

 肌の健康維持効果の検証については、「遺伝子検査マイコード」を運営しているDeNAライフサイエンス、千葉大学医学部粘膜免疫学講座・皮膚科学講座とキリンが共同で行った。30~60歳を対象に8週間、ヨーグルト1個分に相当する1000億個のプラズマ乳酸菌を毎日食べたグループとプラセボのグループで、肌タイトジャンクション、肌フローラ、肌状態の3項目で試験。

 プラズマ乳酸菌を摂取したグループでは、代表的なタイトジャンクション遺伝子の発現と、抗菌ペプチド遺伝子の発現が共に増加。肌フローラはプラセボグループでは10%に善玉菌の減少があったが、プラズマ乳酸菌グループでは善玉菌が維持された。

【AJの読み】ご機嫌な環境、正しいスキンケア、プラズマ乳酸菌が揃うことで肌老化を防ぐ
 プラズマ乳酸菌といえば、ヨーグルトやドリンク、サプリメント、最近ではポテトチップスにも使用されている身近な乳酸菌。食べ続けるだけで肌コンデション維持や老化防止の一助となるとは驚きだ。とはいえ、がむしゃらにプラズマ乳酸菌を摂取するだけではダメだと松宮先生は話す。

「食事、睡眠、運動、精神的ストレスという四大要素のどれかひとつがダメでも免疫力は下がるし、炎症も起こしやすくなり肌フローラ低下の原因となる。また、サプリメントを摂取しても人間関係でうまくいかないと効果が得られにくいし、精神的ストレスがあると自律神経が緊張状態になり、血管の中で炎症を起こして免疫自体も低下するので体に影響を与える。今の自分の環境が“ご機嫌”なのかどうかが基本になると思う」

 できるかぎり精神ストレスを軽減し、正しいスキンケアなどの外からのアプローチに加えて、プラズマ乳酸菌を摂取して免疫を強化することで生体バリアを内側から展開する。多角的なアプローチが肌の老化を防ぐ道と言えそうだ。

文/阿部 純子

@DIME編集部

最終更新:4/14(土) 12:31
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