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フェイスブック本社が「安堵の空気」に包まれた理由とは?

4/16(月) 20:02配信

WIRED.jp

2日間にわたって行われた、マーク・ザッカーバーグへの公聴会。その初日が始まってから2時間あまり(つまり全体の2割ほど)が過ぎたときのことだ。上院議員のジョン・コーニン(テキサス州選出、共和党)が、Facebookのアカウントを抹消したユーザーのデータはどうなるのかを質問した。

極めて強大な「権力」を手にしてしまった

質問に対するザッカーバーグの答えは、「データは消去される」というものだった。しかしコーニンは、「フェイスブックが契約した第三者はどうでしょう。こうしたデータから得られる情報を広告に利用しようとする人々です」と続けた。

ザッカーバーグはイライラさせられたことだろう。これまでに何度も繰り返して来たように、フェイスブックは広告主にデータは売らない。第三者がそのデータを使ってターゲティング広告を打てる製品を開発し、フェイスブックの競合になる恐れがあるからだ。

そこで彼は再び根気よく、自社のビジネスモデルを説明した。「広告主にデータは渡しません。フェイスブックは誰にもデータは売らないのです」

「Facebookが何か」を理解していない議員たち

カリフォルニア州メンローパークのフェイスブック本社では、公聴会を前に緊張が続いていた。何週間にもわたって問題ばかり起きていたからだ。株価は暴落し、ザッカーバーグは議会に呼ばれた。カリスマ的でも、取り立てて機転が利くわけでもない最高経営責任者(CEO)が、プロの議員たちの追求を受けるのだ。

社員たちの心境をたとえて言えば、張り詰めた空気の漂う結婚式で、花嫁の父親がワイングラスを片手にマイクの前に立ち、乾杯の音頭をとるのを見つめるようなものだ。大丈夫だろうか。うまくいくはずだ。しかし、大惨事が起こる可能性もある。

公聴会の開催中にコメントを求められたフェイスブックの社員たちは、それでも口を揃えて、本社は落ち着きを取り戻し始めたと話している。理由はいくつかあるだろうが、まず初日の上院合同公聴会では、議員たちの多くがFacebookのことをまったく理解していない事実が露呈していた。

フェイスブックのある役員は、「個人的には、議員たちがこれほどまでに準備不足だとは思いませんでした」と言う。「彼らは状況を理解しておらず、質問はひどくちぐはぐでした。わたしたちは過ちを犯したが、議員たちはそれについてよく知らないのだということが分かったのです」

司法委員会委員長のチャック・グラスリー(アイオワ州選出、共和党)がしたのだという質問が、ミームとなって社内に拡散した。「少し前に手にした雑誌に『America On-Line』[編註:大手インターネットプロヴァイダーであるAOLの旧サーヴィス名]とかいうものが30時間無料で試せるというフロッピーディスクが付いていたのですが、これはFacebookと同じものですか?」

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最終更新:4/16(月) 20:02
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