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ハマの快進撃支える“恐怖の9番”。倉本寿彦のサバイバル野球哲学。

4/16(月) 17:01配信

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「今年は“(監督の)判断が早い”と感じている」

 振り返れば昨シーズンの4月は散々だった。打率は1割台に低迷し、なかなか出口が見つからず塗炭の苦しみを味わった。

 しかし、今季は出だし好調。いくぶん安堵しているのかと思いきや、倉本は逆に危機感を露わにした。

 「昨シーズンのような成績だったら、きっと試合に出られていないと思います。今年は“判断が早い”と強く感じていますから」

 見切りの早さというべきか、ご存知かとは思うが昨季全試合に出場したレギュラーの桑原将志は、今季調子が上がらず、開幕早々スターティングラインナップから外されている。昨季は一度レギュラーと見定めたらどんなに調子が悪くても起用し続けたラミレス監督であるが、今季は選手層が厚くなってきていることもあり、判断基準が以前とは異なっている。

 「それはすごく肌で感じています。隙を見せたらやられてしまう。もし自分の数字が悪かったら絶対に他の選手にチャンスが行くでしょう。だからこそコツコツやっていかなければいけないんです」

他の選手のバットを借りて、合う物を探す。

 このような危機感や競争心があるがゆえ、チーム状況が良いのもうなずける。

 レギュラーであり続けるため、サバイブしていくためには変化、そして進化していかなければならない。現状を打破し、ビルドアップし続けることが大事だと倉本は強く認識している。

 また倉本といえば、他の選手からバットを譲り受け自分にアジャストするものを探しているという話をよく聞くが、今季も4月12日に早くもバットを変えた。後輩の柴田竜拓のモデルだという。

 開幕からバッティングの調子は決して悪くはなかった。だが倉本は変化を求めた。バットを変えれば当然打てなくなる可能性もあり、リスクを背負うことになる。

「常に次の手を打たないと。代えられてしまう」

 「正直、今までのバットがしっくり来ていなかったんです。それを思い切って変えたんですけど、いい感じですよ」

 手応えを感じている、明るい表情。そして確信を込め、こう続けた。

 「常に次の手を打たないと。成績が落ちたら代えられてしまう。だからこそ思いきってやるしかない。この2~3年でわかってきたのは、変わらない部分も必要だけど、思い切って変えていくことも大事だということ。その上で、本当に少しでもいいプレーをして、チームのプラスになりたい」

 ラミレス監督は倉本を「“とにかく野球がしたい”という気持ちが誰よりも強い選手」と評している。プレーし続けるためには絶対にレギュラーを譲るわけにはいかない。

 常にファイティングポーズをとり続ける恐怖の9番打者のチームに対する必死の献身は、果たしてどのような花を咲かすことになるのだろうか。

(「ハマ街ダイアリー」石塚隆 = 文)

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最終更新:4/16(月) 17:21
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