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サッカー西野朗監督に“マイアミの内紛”という暗い過去

4/17(火) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 ヴァヒド・ハリルホジッチ監督が電撃的に解任されたことを伝える発表会見で、日本サッカー協会の田嶋幸三会長は「1%でも2%でも、W杯で勝つ可能性を追い求めていくための決断」と述べたが、現行の32チーム制となった1998年のフランスW杯以降、W杯イヤーに監督を代えた国はすべてグループリーグで敗退している。確率でいえば、目標のベスト16進出は0%である。

 新たに就任した西野朗監督に、このジンクスをはね除けることができるのか。ガンバ大阪などを率いた西野監督はJリーグ最多の270勝を誇り、1996年のアトランタ五輪でブラジルに勝利する“マイアミの奇跡”を起こした指揮官として知られる。

 しかし、ここ2年間は、現場から離れているうえ、選手との衝突という意味でも“暗い過去”がある。

 アトランタ五輪でブラジルから大金星を挙げた日本が次に対戦したのがナイジェリアだった。0-0で迎えたハーフタイム。勢いづく選手たちは点を取るために攻撃的になることを主張した。とくに強く訴えたのが中田英寿だった。しかし、西野監督はそれを却下し、後半から中田を外した。結果、日本は0-2で敗れ、グループリーグ敗退となった。

 この内幕は後に“マイアミの内紛”として報じられた。アトランタ五輪代表メンバーの城彰二氏が回顧する。

「内紛というほどのものではありませんが、当時は、前園(真聖)さんや(中田)ヒデといった自己主張の強いメンバーが多く、西野さんとよくぶつかったのは事実です。西野さんはデータを重視する人で、説明も論理的だった。感情的にならず、選手とのコミュニケーションも上手い。そこはハリル監督とはまったく違うところだと思います。しかし、現実的には(今回のW杯は)時間が少なく“マイアミの奇跡”の再現は難しいでしょう」

 準備期間の短さはもちろん、交代の経緯を考えても西野監督はやりづらいはずだ。元週刊サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏が言う。

「ハリルという“重し”がなくなったことで増長した選手が、好き勝手なことをいい出したら、バラバラになりかねません。2006年のドイツ大会、2014年のブラジル大会でチームは分裂し、グループリーグ敗退。チームが一枚岩にならなければW杯では勝てない」

“西野ジャパン”の離陸は最初から空中分解寸前──“ロシアの奇跡”は叶わないのか。

※週刊ポスト2018年4月27日号