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就活で多用される学歴フィルターの何が問題なのか?

4/17(火) 12:31配信

Wedge

学歴フィルターが存在する模様

 就職活動が真っ盛りです。そうした中で、学生の間で話題となっているのが「学歴フィルター」の存在です。「偏差値の低い大学の就活生は、一部の人気企業の説明会に参加できない」ということがおきているようなのです。

 学生が企業に「興味あります」という登録をすると、企業から学生に「説明会のお知らせ」が届きます。一部の企業では、難関大学の学生が「出席したい」と申し出ると「どうぞ」と言われるのに、低偏差値大学の学生が「出席したい」と申し出ると「満席です」と言われるらしいのです。

 企業が嘘をついているのは問題ですが、まあ学生の側も「御社が第一志望です」とすべての企業に申告しているわけですから、お互い様です。

人気企業では人事の省力化が不可欠

 人気企業には、定員の何百倍もの学生が希望してくるようです。人事としては、全員と面接をするわけに行きませんから、何かの基準で「セレクション」をする必要があります。その一つが学歴フィルターなのでしょう。それは、悪いことでしょうか?

 「学歴フィルター」には抵抗感を感じる人が多いでしょうが、「入社試験の一次試験は学力テストです。最低限の読み書きができないと、入社して困りますから」と言われたら、文句は言えないでしょう。そうであれば、企業がコストをかけて学力テストを実施するのではなく、「4年前に受けた学力テストの成績を持ってきて下さい」と言われても、文句は言えないでしょう。

学歴は目標に向かって努力できる人物か否かを見る指標

 有名企業に入りたいと思う高校生は、どうすれば入れるのかを考えて、難関大学を目指すでしょう。そうした高校生たちが、ライバルに勝つために努力して成果を上げると学歴フィルターを通れるのです。

 これを企業から見ると、「ここで頑張れば良いことがある」とわかっている時に、「遊びたい自分を我慢させて頑張らせるだけの精神力がある人物だ」、と推測することができるわけです。もちろん、根拠としては心もとないですが、少なくとも大勢の就活生の中から面接する人としない人を抽選で分けるよりはマシでしょうから、それを批判することはできないでしょう。

 もちろん、実際に学力テストを実施する方が望ましいには違いありませんが、コストがかかりますし、結果として難関大学の学生の方が合格する確率は遥かに高いようです。

 男女差別は、自分の努力ではどうにもできないことでの差別ですから許されませんが、学歴フィルターは、自分の努力の結果を問われているのですから、「学歴差別」「学力差別」などとは呼べないわけです。

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最終更新:4/17(火) 12:31
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