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エアバスが「空飛ぶ寝台」を旅客機に導入へ──ただし、設置場所は貨物エリア内

4/17(火) 18:05配信

WIRED.jp

大手航空機メーカーのエアバスが、中型旅客機「A380」用の寝台モジュールを発表した。2020年にも提供開始されるという新しい設備は、寝台のほかにキッズルームやラウンジなども用意される。だが、話にはちょっとしたオチがある。その設置場所は貨物エリア内になるというのだ。そんな新しい設備の全貌を紹介しよう。

キッズルームや医務室など「寝台モジュール」の活用イメージはこちら

エアバスは2020年から、中型のジェット旅客機「A330」に寝台付きの客室モジュールを追加するオプションを提供すると明らかにした。しかし、この話にはひとつオチがある。乗客は“貨物室”で寝なければならないのだ。

新しい客室モジュールは、エコノミークラスやビジネスクラスの座席がある航空機のメインエリアとは分けられているが、寝台のほかに会議室やラウンジ、子ども用のエリアもある。エアバスと航空部品メーカーのゾディアック・エアロスペースは、通常の客室エリアではなくその下、つまり貨物室にこのスペースを設けることにした。

モジュールは従来のコンテナと同様に、貨物エリア内に固定することができる。電気や水道などは別の経路で供給する。理論上は、需要に応じて貨物用のコンテナとの置き換えが可能だ。

ゾディアックの広報担当者は、ドイツのハンブルクで開催された「Aircraft Interiors Expo(AIX)」で、モジュールの取り付けおよび取り外しは1日あれば完了すると説明している。A330シリーズは種類によって全長の異なる機種があり、大きさに合わせて3~4つのモジュールを入れられる。なお、航空機によっては、すでに貨物室に乗務員用の休息エリアが設けられた機体もあるという。

航空業界では、旅客機の貨物運搬需要の伸びが減速する一方で、旅客数は増加の一途をたどっている。ゾディアックは、この流れ対応するため新モジュールを開発した。同社は寝台スペースの料金について、実際に価格を決めるのは航空各社だが、通常の航空券プラスアルファになるのではないかとしている。

これは国際的な規定では、乗客は離着陸時および航空機が地上を移動している際は座っている必要があると定められているためで、寝台席だけを独立して販売することは不可能だからだ。販売価格は最終的には、エコノミーとプレミアムエコノミーの中間程度に落ち着く可能性が高いとみられている。

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最終更新:4/17(火) 18:29
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