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遅すぎる監督解任にセルジオ越後が一喝「機能していないのは日本サッカー協会も同じ!」

4/19(木) 11:00配信

週プレNEWS

日本代表のハリルホジッチ監督が解任された。僕はもともと監督を代えるべきだと言っていたし、驚きはない。当然の判断だと思う。

ただ、あまりにも遅すぎた。日本サッカー協会の田嶋会長がハリルホジッチにクビを告げたとき、「なぜこの時期に」と驚いていたというけど、その反応も理解できる。昨年8月にW杯出場を決めて以降、彼を解任するタイミングは何度もあったのだから。

国内でふがいない試合をした昨年10月のハイチ戦、ブラジルとベルギーに差を見せつけられた昨年11月の欧州遠征、そしてライバルの韓国に惨敗した昨年12月のE-1東アジア選手権でも、今回の解任理由のひとつに挙げられている「選手とのコミュニケーション、信頼関係」に疑問を抱かせる要素は散見されていた。にもかかわらず、協会が動くことはなく、3月のベルギー遠征直後にも西野技術委員長(当時)が「現体制を続けていく」とハリルホジッチ続投を明言。さすがに僕もこのままW杯本番を迎えるものと思っていた。

それがなぜ数日後に覆されたのか。田嶋会長は「監督と選手のコミュニケーション、信頼関係が薄れてきた」と言っていたけど、協会内、もっと言えば会長と技術委員長の間でも意思の疎通が取れていなかったことになる。

そもそも技術委員長の役割は代表監督を管理すること。チームの不振は技術委員長の責任でもある。それなのに、西野氏が辞めるどころか、新監督になるのが不思議だ。田嶋会長は「監督、スタッフ、技術委員会のみんなが議論し、コミュニケーションを取ってきた」という趣旨のことを言っていたけど、だったら、なぜクビになるのが外国人(監督とコーチ3人)だけなのか。結局のところ、外国人の監督、スタッフに責任を押しつけただけじゃないのかな。本来であれば、技術委員長以下、全スタッフが辞めるのが筋だ。

田嶋会長の発言内容には、それ以外にも首をかしげざるをえないことがたくさんあった。なかでも驚いたのは「日本らしいサッカーとは?」と聞かれ、「しっかりボールをつないでいくこと」と答えていたこと。じゃあ、なぜ縦に速い攻撃を志向するハリルホジッチに今まで任せていたのか。ベルギー遠征でも、彼はベンチで「(早く前に)蹴れ、蹴れ」と叫んでいた。もう笑うしかないよ。

レスリングも相撲も協会が大変なようだけど、サッカーも協会がまるで機能していない。W杯に向けて希望を持ちにくい、苦しい状況だ。西野氏の監督就任は、彼が現場を離れて久しいことも含めてあらゆる意味で説得力を欠く。それでも決まった以上は、彼に頑張ってもらうしかない。

ポジティブな要素を挙げるなら、少なくともチームの雰囲気はガラッと変わる。西野監督に限らず、新監督は前任者の色を消そうとするもの。なんらかの違いを見せようとする。そこで新たなメンバー争いが生まれ、選手たちの目の色も変わる。

もちろん、もう時間がないし、それがいい方向に転ぶか、悪い方向に転ぶかはわからないんだけど、リセットすることのメリットはそこにある。ハリルホジッチにあまり気に入られていなかった香川や岡崎にはチャンスかもしれない。また、言葉の壁がなくなるのもプラスだろう。

西野監督にはもちろん、選手たちにも意地を見せてほしい。

(構成/渡辺達也)

最終更新:4/19(木) 11:00
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