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41歳女性が1カ月で婚約を解消した深刻理由

4/19(木) 7:00配信

東洋経済オンライン

この連載は、仲人として婚活現場にかかわる筆者が、毎回1人の婚活者に焦点を当て、苦悩や成功体験をリアルな声とともにお届けしていく。
今回は、3月にプロポーズを受けて成婚退会した会員(41歳、女性)が、婚約を解消した経緯を記す。仲人をしている筆者の経験則から言えば、男女間でいちばん揉めるのが、金銭問題だ。彼女の場合は、そこに輪をかけて婚約解消に踏み切る出来事が起こった。

■成婚退会したが、婚約を解消することに

 成婚退会をした小出ゆかり(41歳、仮名)から、メールがきた。

 「考えに考えた末、正樹さんとの婚約を解消することにしました。またお見合いを再開したいです」

 結婚を決め、あんなに幸せそうにしていたのに、いったい何があったのか。ひとまず面談をすることにした。事務所にやってきたゆかりは、ソファに腰をかけるなり神妙な面持ちで言った。

 「プロポーズを受けてから、それまでは知らなかった彼のさまざまな一面が見えてきました。この1カ月間、悩みました。彼の嫌なところも受け入れられなかったら夫婦にはなれない。私だって完全な人間ではないんだからって」

 お相手の植草正樹(51歳、仮名)は、バツイチで誰もが知る外資系有名企業に勤め、年収は1000万円以上あった。婚活市場にいる男性は、まじめで女慣れしていない人が多いのだが、正樹は正反対のタイプ。お見合いのときからゆかりをスマートにエスコートし、話もとても面白かったという。お見合いの後交際になり、初デートをしたときには、待ち合わせ場所に高級外車で乗り付けた。

 「住宅街にある、すごくおしゃれなフレンチレストランに連れていってくださったんですよ。こんな人がお見合い市場に残っていたなんて、びっくり。そうしたら相談所には登録したばかりなんですって。私は2年くらい苦しい婚活をしてきたというのに。がんばって続けてきてよかった」

 ゆかりは急速に正樹に惹かれていった。トントン拍子に仲を深め、お見合いから3カ月後には結婚を決めた。そして、結婚に向けての具体的な話をするようになった。

 正樹の父はすでに亡くなり、年老いた母は有料の高級老人ホームに入っていた。いわゆる介護施設とは一線を画すもので、病院も併設され、同世代の友達もいる、母にとっては快適な住処だったようだ。ただ、1カ月に2度ほど正樹のマンションに帰ってきて一緒に過ごす。このライフスタイルを、結婚後も続けたいとのことだった。同居するわけではないので、そこは、快諾した。

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