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「実家暮し独身」が30年で3倍超になった理由

4/19(木) 6:00配信

東洋経済オンライン

 未婚化がとまらない――。

 日本の未婚化・ソロ社会化が、海外でも多くの注目を集めています。フランス、カナダ、韓国、中国といった海外メディアで拙著『超ソロ社会』が取り上げられ、私自身が取材を受けることもしばしば。日本以上に「日本の未婚化」に関心があるとさえ感じますが、これは海外でも未婚化の問題が対岸の火事ではないからです。日本のソロ社会化は世界が注目する事件になりつつあるのです。

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■皆婚時代だった1980年から何がどう変わったのか

そんな日本もつい30年前までは全員が結婚する皆婚社会でした。そのカラクリについては「100年前の日本人が『全員結婚』できた理由」という記事に書きましたが、そんな皆婚時代だった1980年と2015年とではいったい何がどう変わったのでしょうか?  各年齢層別の未婚者数で比較してみたいと思います。

 棒グラフの向きが下向きの部分は、2015年のほうが減っているという意味です。こうしてみると、20~24歳の男女および25~29歳の男性に関しては1980年より未婚者数が減少しています。これは決してこの年代の層の結婚が増えたわけではなく、単純に少子化の影響でこの年代の人口母数が減っているからです。

 未婚者数が最も増加したのは、40~44歳男性、続いて35~39歳男性。つまりアラフォー男子の未婚者数がこの35年間で激増しているのです。一方、女性は25~44歳にかけてほぼ同人数未婚者数が増えています。これは、女性の大学進学率の上昇とその後の晩婚化・非婚化の影響が大きいと思われます。いずれにせよ、男女とも35~44歳のアラフォー世代の未婚者が全年代でいちばん増加しているということになります。男女合計で約370万人の未婚者がこの年代だけで増加しており、これは全年代の未婚者増分の約4割を占めます。

■単身未婚と親元未婚

 未婚の独身者というと、一人暮らしをイメージしがちですが、未婚者には単身未婚と親元未婚という2種類が存在します。親元未婚とは、親と同居する未婚者を指します。総務省統計研修所の西文彦著「親と同居の未婚者の最近の状況」というレポートから、親元未婚の状況についてご紹介していきます。

 2015年時点で、未婚者のうち20~50代の親元未婚者は男女合わせて約1430万人。未婚者人口全体に占める割合は68%と約7割の未婚者が親と同居しています。20代前半ならば学生や低所得のために親との同居はやむをえないでしょう。しかし、アラフォー世代であっても、親元未婚者数は男182万人、女126万人の計308万人。アラフォー前未婚者のうち約65%が親と同居しているのです。人口比にしても17%ですが、決して低い数字ではありません。1980年の4.9%と比較すれば3.5倍増になります。

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