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福田正博が「今からでも勝つ可能性のある西野ジャパン23人」を選出

4/20(金) 18:11配信

webスポルティーバ

【福田正博 フォーメーション進化論】

 ロシアW杯2カ月前で日本代表監督が交代したが、西野朗新監督が選手たちを指導できる時間は、5月30日に行なわれるガーナ戦のために選手が集まってからの約4週間しかない。限られた時間のなかで、「やりたいこと」「やるべきこと」「やりたいけど諦めること」を見極めて整理をし、チームを作り上げてくれると期待している。

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 まず西野監督が考えるべきは、選手たちのコンディショニングだ。前回のブラジルW杯ではそれに失敗したことが大きな敗因となっただけに、今シーズンの試合出場数に差がある海外組、過密日程で戦うJリーグ組のコンディションを揃えなくてはいけない。そのうえでメンバーを絞り、戦術を落とし込んでいくという難度の高い仕事になる。

 先日のTV番組『スーパーサッカー』で、西野監督のもとでプレーした経験がある川口能活、播戸竜二と共演した際に、監督の人物像を聞いたところ、「意外とざっくりした人」という答えが返ってきた。

 私自身は現役時代の西野監督と同じピッチでプレーをしたことがなく、解説者としてJリーグ監督時代に取材した時の印象では、「勝負は細部に宿る」と理詰めで考える方だと思っていた。しかし実際は、大枠は決めるけれど自分の考えを最後まで押し通すわけではなく、選手や周りの意見を聞きながら、委ねるべきところは委ねながらチームを作る柔軟な指揮官だという。

 今回のスタッフには、U-21代表監督の森保一コーチと、ハリルホジッチ監督時代から留任した手倉森誠コーチもいる。守備面をある程度その2人に任せながら、全体を西野監督が把握するというマネジメントをしていくことになるだろう。

 西野監督は、1996年のアトランタ五輪やJリーグでガンバ大阪などを指揮してきた実績があり、選手の資質を見極める能力に長け、さまざまな戦術の引き出しを持っている。その根っこにあるのは「攻撃的なスタイル」だ。

 高く評価する選手の特徴は、ガンバ大阪時代に重用していた明神智和(現・長野パルセイロ)のような、クレバーでボール捌(さば)きがうまく運動量が豊富な選手。就任会見時の「日本的にやりたい」という目標を具現化するには、ボールをしっかり捌けて、組織的にプレーする選手が必要なため、そうした選手が代表メンバーに名を連ねることが予想される。

 ただし、西野監督のサッカー観をすべて反映するチームを作っていく時間はない。柔軟ではあるが、アトランタ五輪のブラジル戦のように、時には勝利のためにリアリストにもなる監督なだけに、ハリルホジッチ前監督や、それ以前の日本サッカーが築いてきたものを生かしていくだろう。

 日本サッカーの特長である組織力を高めることが不可欠だが、そのためには、同じメンバーで練習や試合をする時間を増やすしかない。その時間がない現状では、ザッケローニ監督時代のメンバーを軸にすることを視野に入れてもいいのではないか。

 ブラジルW杯で結果こそ出なかったが、そこに至る過程は悪くなかったし、何より組織立った日本人のよさを生かすスタイルで戦っていた。その4年前のメンバーが日本代表に残っていることをふまえ、私なりに現時点で理想と思える23人を考えてみた。

 基本のフォーメーションは4-4-2、または4-2-3-1。選手同士の距離感を保ちやすく、攻撃も守備も組織的な役割をはっきりできるメリットもある。

 まず、正GKは川島永嗣で、控えに中村航輔と東口順昭。CBは吉田麻也と森重真人で、昌子源を控えにし、SBは右に酒井宏樹、左に槙野智章。長友佑都と酒井高徳をバックアップメンバーにしたい。

 守備の安定を考えた場合、ザッケローニ監督時代に多くの試合でスタメンを担ったGK川島、CB吉田と森重という組合せが最良だ。長友に代えて槙野をスタメンに入れるのは、日本代表に足りない高さやフィジカルを少しでも補うため。槙野には強さがあるため、攻守でセットプレーのキーマンになることも期待しての配置だ。

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