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「プレミアに携わる全ての人間が感謝すべき」英国人記者が語る“革命者”ヴェンゲル!

4/21(土) 6:00配信

SOCCER DIGEST Web

アーセナルだけでなく、プレミアリーグをも変えたヴェンゲル。

 その知らせは、突然にやってきた。

 4月20日(現地時間)、1996年10月から約22年に渡ってアーセナルとの蜜月の関係を築いてきたフランス人指揮官アーセン・ヴェンゲルが、今シーズン限りで退任すると発表したのだ。

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 ここ数シーズン、ヴェンゲルの退任にまつわる話題は、もはや噂の域を超え、いつクビになるかが焦点にされてきたが、シーズン開幕前に2年契約を締結していただけに、この発表には驚きを隠せない、というのが私の本音だ。

 ヴェンゲルの経歴を見るだけで、その偉大さが窺い知れる。自らの先見の明で引き抜いてきた若手を手塩にかけて育て上げ、22年間で3度のプレミアリーグと7度のFAカップをアーセナルにもたらした。

 とはいえ、最近は満足のいくシーズンを過ごせていなかったのは紛れもない事実だ。大きな成果を手にした2000年代初頭とは打って変わり、常に満員だったスタジアムには空席が目立つようになり、一部のサポーターは『Wenger Out(ヴェンゲルよ、出てけ)』のバナーを掲げるようになっていた。

 

 私は取材に赴くたび、ヴェンゲルがアーセナルに対して常に献身的な監督だったことを感じていただけに、結果を求めるサポーターの反応に対しては、致し方ないと思いながらも、どこか悲しさを感じていた。

 今でこそ、どのクラブも外国のスター選手を擁するようになったプレミアリーグだが、その潮流を生み出したのもヴェンゲルだと、私は考えている。

 ティエリ・アンリやパトリック・ヴィエラ、ロベール・ピレス、フレドリク・リュングベリなど、やる気に満ちた若手選手たちを次々と国外から引き入れ、元々クラブに属していたイングランド人選手たちとの競争を生み出して、チームを活性化させた。

 また、その指導法も当時としては革新的だった。アルコールやチョコレート、その他スナック菓子が当たり前だった選手たちの食生活を一から改善し、さらにピッチ外での振る舞いもレクチャー。心身ともにプロフェッショナルとしての在り方をアーセナルに叩き込んだのである。

 この時のことを、元アーセナルDFナイジェル・ウインターバーンは次のように語っている。

「アーセンは素晴らしいの一言に尽きる。選手に自信をつけさせることにとても長けていた。僕らに対して画期的な食事メニューを採用し、ボールを使用した練習を多く実施した。あれは革命的だったね」

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最終更新:4/21(土) 6:13
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