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知らないと恥をかく!?寿司と刺身の食べ方きほんのき

4/22(日) 9:11配信

@DIME

食べ方は意外と人に見られている。そして、その食べ方によって、どのような「育ち」であるかだいたい分かってしまうものだ。接待や会食などの席で恥をかかないためにも食べ方にはぜひ注意したい。なかでも定番のにぎり寿司や刺身については意外と知らない食べ方マナーがある。マナーコンサルタントの西出ひろ子氏に聞いた。

■にぎり寿司と刺身の食べ方マナー

食事マナーと聞くと、フレンチなどのコース料理のフォークとナイフの使い方やナプキンの扱い方などのイメージがあるが、実は日本料理を食べるのにもマナーがある。まずは定番のにぎり寿司、刺身の食べ方マナーから確認しておこう。

●にぎり寿司の食べ方

にぎり寿司を食べるときは、手づかみか箸を利用するか迷うところだ。会食時にはどちらがふさわしいのか。「本来のにぎり寿司の食べ方は手づかみです。しかし、現在の会食では、お箸がついてきますから、特に決まりはなくどちらでもよいといえます。ただ、カウンターではなく一人前ずつ器で出されたときは箸のほうがエレガントです」と西出氏は答える。では、目の前でにぎってもらうカウンターではどうなのか。「手づかみがツウといわれますが、箸で食べても問題ありません」(西出氏)。基本的には箸で食べれば間違いはなさそうだ。

手づかみで食べるときと箸で食べるときの食べ方を確認しておこう。

・手づかみで食べるとき
親指と中指で寿司のシャリの両脇を軽くつまみ、人差し指でネタの上を押さえるように持つ。そのまま軽く持ち上げたら、ネタの先に軽く醤油をつけて口に運ぶ。

・箸で食べるとき
箸で寿司のシャリの両脇を挟むようにつかみ、少し傾けてネタの先にだけ醤油をつけて口に運ぶ。このとき、ひっくり返すとシャリが崩れることもあるため避けたい。

いずれも、シャリに醤油をつけたり、ネタだけはがして一度、醤油皿に浸したりするのはマナーとしては避けるべき。また、一口で食べるのが基本だ。

気になるのが、うにやいくらなどの軍艦巻き。醤油をつけるときに、醤油皿の上でひっくり返すとネタがこぼれ落ちてしまうこともある。西出氏によると「軍艦巻きはひっくり返さず、海苔の下のほうに醤油をつけていただきます」とのこと。またこれも一口で食べるそうだ。軍艦巻きの食べ方こそ、人から見られているかもしれないと思って気を付けよう。

●刺身の食べ方

「お刺身は、基本的に白身魚のような、味が淡白なものから食べ始め、最後に赤身魚を食べます。こうすると、素材の味がよくわかるといわれています」(西出氏)。

わさびは醤油に溶かさず、刺身の上に少しのせる。そして刺身を醤油皿の醤油に少しつけて口元まで運ぶ。そしてこのとき、醤油がたれそうであれば、用意されている小皿をもう片方の手で持ち、口元まで近づけながら食べるといいそうだ。

刺身に添えられたつまやシソは魚の青臭さを消すものだが、「同時に消化を助けるものでもありますので、交互に食べるといいです」と西出氏。マナーには関係がないかもしれないが、食べ終わった後、つまやシソだけ残すより、見た目がいい。

■意外と知らない日本料理マナー
その他にも、意外と知られていない日本料理のマナーがある。西出氏に教えてもらった。

●日本料理の器は重ねてはいけない

日本料理の器は、食べ終わっても重ねない。なぜなら、日本料理の器は塗り物や漆器、陶器、磁器などデリケートな素材のものが多いため、むやみに重ねると傷をつける可能性もあるためだ。

●「高いところ」「手前」から美しさを崩さないように食べる

高く盛り付けられたものは、上の高いところから食べる。そして広く盛り付けられたものは、左手前から時計回りに食べる。いずれも日本料理が目で見て楽しむ料理でもあることから“美しさを損ねないように”食べるという考え方にもとづくものだ。

●食べる順番に気を付ける

懐石料理の場合、最初にごはんと汁物が出てくるため、箸をはじめに湿らせる意味で汁からいただくのが基本。会席料理では、まず酒の肴がでてきて、ごはんと汁物は最後に出てくる。このときはすでに箸は他の料理で使用しているため湿っていることから、ごはんと汁物のどちらから先に食べてもよいそうだ。

ちなみに会席料理では、ごはんと汁物を食べる前に「香の物」、いわゆる漬物を先に食べると、「これまでの食事が美味しくなかった」というサインになるので注意したい。ちなみに香の物をごはんの上にのせて食べるのはマナー違反。

●茶碗蒸しは「混ぜて飲む」という説も

寿司屋や会席料理、懐石料理のお膳などには茶碗蒸しもよくあるが、茶碗蒸しは、お吸い物、汁物の一種であるため、「飲む」のが正解という説もあるそうだ。西出氏は次のように話す。

「まだスプーンがない頃、お箸だけで食べるときには、食べにくいということもあり、箸で混ぜて、茶わんに口をつけて飲むように食べていました。また、もともと汁ものですから、このようなことから茶碗蒸しは『食べる』ではなく『飲む』という、ともいわれています。ただし、混ぜるときに、音を立てながらぐちゃぐちゃにしている様子を同席者などの他人が不快に感じこともかもしれませんので、音をたてずに、程よく混ぜる程度で召し上がるとよいでしょう。現代では、茶碗蒸しにはほとんどスプーンがついていますので、最初にスプーンで碗の内側についている茶碗蒸しをはがし、その後、混ぜてスプーンにすくって食べてもいいです」

意外と知らない日本料理のマナー。ちょっとしたことだが、このちょっとしたことができるかどうかで共に食事をする相手や店の人からの評価に大きな差が生まれることもありそうだ。

しかし、西出氏は「食べ方のマナーで大切なことは、作り手やお店側に食べて欲しいスタイルがあればその食べ方をすること」だと話す。また現代では作り手やお店側は、自由に好きなスタイルで食べてほしいという考え方も多いため、「自分好みに食べる」ということがマナーであるともいえるようだ。

取材協力
西出ひろ子氏

取材・文/石原亜香利

@DIME編集部

最終更新:4/22(日) 9:11
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