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絶望の淵から6戦無敗――浦和を救った大槻毅監督が残したもの

4/22(日) 16:34配信

SOCCER DIGEST Web

「ミーティングが楽しみだった」西川は驚くような言葉を残した

 浦和は、21日の9節・札幌戦を0-0で引き分け、リーグ戦を4戦無敗とした。このゲームは、2日から急きょ指揮を執った大槻毅暫定監督のラストゲームだった。20日間の指揮で6戦無敗と立て直しに成功した指揮官がチームに残したものは何だったのだろうか――。
 
 ユースチームの監督も務める育成ダイレクターの電話が鳴ったのは、1日の磐田戦で1-2と敗れた後の深夜だった。堀孝史監督との契約を解除し、正式監督が決まるまでの暫定監督というオファーを受けることを決断した指揮官は、翌朝のトレーニングの風景と、狙いをこう振り返った。
 
「前日に試合に出たメンバーがリカバーし、他の12人がスモールグループでのトレーニング。そのグループは意欲的だった一方で、クールダウンしたメンバーも『この監督は何をするのか』と、帰ることなく見ていました。そのトレーニングは、前日の夜中にオファーを受けて試合を見ながら、必要だと感じられることを準備したものです。

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 磐田戦に出てトレーニングをしなかった選手が見ても、次につながることをしなければいけなかった。リカバーをしているメンバーに対し、次の次の試合が始まっているというアプローチをしました。早い段階から、リカバーのメンバーが帰らずに見て行くという雰囲気ができてきました」
 
 磐田戦を終えた時点で、リーグは5戦未勝利。ルヴァンカップでの1勝のみと、チームの雰囲気が良いはずもなかった。それに加え、15連戦がスタートした直後の監督交代であり、前の試合に出た選手は疲労回復、それ以外のメンバーは負荷を掛けるというチーム全体の足並みを揃えられない状況だった。

 だからこそ、トレーニングに参加しないメンバーにも働きかけるようなメニューを構築したという。そして、対戦相手に応じてシステムも変え、守備戦術も変えていくことの徹底はミーティングで図った。
 
 西川周作は「ミーティングが楽しみだった」という、驚きを感じさせるような言葉を残した。
 
「相手に合わせての修正を細かく監督からされるんですけど、一人ひとりの役割が明確でした。分析を毎試合、細かくやってくれて分かりやすく伝えてくれるうえに、自分たちはできるというポジティブな言葉があるんです。みんなが聞き入って、短く、分かりやすく、ハッキリと。とにかく分かりやすいですし、それが短いというのがすごいと感じました」

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最終更新:4/22(日) 16:36
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