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心が折れない「平尾脱獄囚」のサバイバル “衣食住”揃った島環境

4/26(木) 8:01配信

デイリー新潮

 警官とマスコミが取り巻く中、小さな島で逃走を続けた、脱獄囚・平尾龍磨(たつま)(27)。心が折れない彼の「サバイバル生活」を巡っては、島の人々も驚嘆の声を上げていた。

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 平尾が潜伏したと目されているのは、瀬戸内海に浮かぶ向島(むかいしま)。面積22平方キロ、人口2万人余の静かな島である。

 この平尾、もともと逃げるのは“得意”。121件の窃盗を繰り返し5年前に福岡で逮捕される前も、警察の手を逃れるために、ひと月ほど山の中などを逃げ回っていたのだという。

 とにもかくにも、そんな男が島に潜り込み、10日間も過ぎたものだから、住民たちの不安が高まるのは当然。

 島を歩けば、口々に「どこにいる」「何をしている」などの井戸端会議で持ちきりだったのだ。

 向島には、手つかずの山林が島内に1割ほど残り、東部に115メートル、南部に283メートルの「山」が聳えている。

 生き延びるためには、水と食事が必須となる。

 まず、水だが、これは住民の誰に聞いても、

「この島では、庭仕事に使ったりするために、家の外に水道がある家が多い。それに、牛乳を毎朝、業者に玄関先に配達してもらう家も多い」

 と言うから、こっそり失敬することも可能と言えば可能である。

 食料については、

「潜伏以来、店で万引きが増えているんです」

 と島内の大手スーパーの従業員が言う。

「正直なところ、夜などは店員の数が少なく、万引きをされても仕方がないくらいの手薄な状況です。ただ、ここ数日で盗まれたお菓子の場合は、食べた後の空き袋が商品の後ろに隠されていたんです。逃亡犯ならその場で食べたりしないで、どこかに持ち帰るでしょうから、別の人かな、とは思いますが……」

 とは言え、空腹に耐えかねた平尾が、ついついそこで食べてしまった可能性も捨てきれない。

 もっとも、

「島内には、商品と、金を入れるための箱だけが置いてある、無人の野菜などの販売所がいくつもあるんです。そこの場所さえわかれば、食べ物は簡単に手に入りますよね」(同)

 とも言う。

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最終更新:4/26(木) 9:34
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