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7年不倫、破談を経験した38歳女性の心境変化

4/27(金) 6:00配信

東洋経済オンライン

 全国各地の「晩婚さん」を訪ねている本連載。初対面の晩婚さんにも気持ちよく話をしてもらうために、インタビュー場所の飲食店選びには気を使っているつもりだ。

 道順がわかりやすくて安全な場所にあり、清潔で感じがよく、飲み物や料理がおいしくて、テーブル席があり、メモを取れるぐらいは明るい店、でないと困る。かつて住んでいた東京圏や自宅がある愛知ならばそれなりによき店を選ぶ自信があるが、ほかの土地はまったくわからない。

 筆者が頼りにしているのはネットや雑誌ではなくて、その土地に詳しい食いしん坊な友人や仕事仲間だ。仕事で使うことを理解したうえで、いくつも候補を挙げてくれる。

 今回のインタビュー先の女性は大阪駅周辺を希望し、アレルギーなどは特にないらしい。関西出身のグルメな女性編集者に相談したところ、「神戸元町別館牡丹園」という中華料理店を教えてくれた。自家製の調味料を使った料理がどれも絶品、とのこと。彼女はあまりに好きすぎて、結婚前の両家顔合わせをこの店でやったという。晩婚さん取材にふさわしい縁起のいい場所である。

 予約したテーブル席で待っていると、黒のニットワンピース姿の女性が現れた。女優の菅野美穂に少し似ている美人、高木由紀さん(仮名、41歳)だ。小柄で童顔だが、不思議な色気を感じてしまう。うわさに聞く北新地のホステスさんだといわれても驚かないだろう。

■デートの後、恋人が交通事故に

 由紀さんは男性関係に悩んだ過去がある。20代の頃、由紀さんを自宅まで送ってくれた恋人が帰り道に交通事故に遭い、後遺症が残ってしまった。恋心よりも罪悪感が募り、付き合い続けることはできなかった。

 しばらく結婚は考えられない。気ままに遊ぼうと思っていたら、妻子ある男性と不倫関係になってしまう。10歳年上の男性で、由紀さんが一人暮らしをしているマンションで週に5日間も「半同棲」していた。

 「空気みたいに楽な存在でした。末っ子気質な私は年上の男性が基本的に好きなんです。でも、年末年始は彼も自分の家庭に帰ってしまいます。それがものすごく寂しくて、だけど子どもから父親を奪うなんてことはしたくなくて、気持ちがすり減ってしまいました」

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