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浦和レッズと現実主義者オリヴェイラ。 「とにかく勝つ」で思惑が一致

5/3(木) 17:32配信

webスポルティーバ

「タフな状況は予想していました」

 川崎フロンターレ戦後、浦和レッズの指揮官であるオズワルド・オリヴェイラは淡々とした調子で振り返っている。「タフな状況」とは「厳しい状況」、もっと言えば、「劣勢」に言い換えられるだろうか。逆にそれだけ、勝算は立っていたということだろう。

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 リアリストに徹したこの夜の戦いは、今後の浦和の土台になるかもしれない。

 5月2日、等々力陸上競技場。浦和はJリーグ王者である川崎Fとのアウェーゲームに臨んでいる。今シーズン3人目の監督となるオリヴェイラが就任してから2連敗。ずるずると負けを重ねるわけにはいかなかった。

 浦和は3-5-2のシステムを採るも、ボールをほとんど前に運べない。結果、5-3-2のようになる時間帯が多くなる。プレスには果敢にいくものの、オートマチズムのある川崎Fの華麗なボール回しに翻弄されることが多く、前線、中盤の防御線は何度となく突破されていた。

 しかし、浦和はアジア王者の底力を見せるのだ。

「(試合前に)球際を行けていないところは、監督の指摘もありました。『前から行ったときは(相手を)絶対に逃すな』って。まずは1対1で負けるな、というのはありましたね」(浦和・GK西川周作)

 前半15分、その執念が実を結ぶ。敵陣で3度、ボールを取ったり取られたりを繰り返した後、長澤和輝がタイミングよく左サイドの宇賀神友弥を走らせ、その折り返しを、マークを外した興梠慎三が左足ボレーで叩き込んだ。

 浦和は「プレーを作る」というディテールでは川崎Fに劣っていたが、ゴール前で「仕留める力」は負けていなかった。エリア内での攻防で優(まさ)ればいい。そう割り切れるだけのふてぶてしさがあった。

 後半に入った50分も、川崎Fの間隙を突く。橋岡大樹のダイレクトスルーパスに、アンドリュー・ナバウトが川崎のオフサイド崩れで抜け出し、中央へのクロスを再び興梠が押し込んだ。非常に効率のいい攻撃だった。

 浦和は狙っていた「縦に速い攻撃」に成功。その後もカウンターで川崎Fの背後を脅かした。70分には、自陣から興梠が送ったDFラインの背後へのパスに飛び出したナバウトがGKチョン・ソンリョンに倒され、退場に追い込んでいる。

「パス1、2本(のカウンターで)でひっくり返されるようなシーンも出ていたが、怖がらずにやり続けるのが大事だった。自分たちとしては、もっともっと背後を狙うプレーが必要」(川崎F・鬼木達監督)

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