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解任劇で明暗のハリル氏と本田 「W杯後」に笑うのはどちらか

5/9(水) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 自身の解任について語る会見で苦渋の表情で「最悪の悪夢」と口にしたヴァヒド・ハリルホジッチ前日本代表監督(65)とは対照的に、元気を取り戻したように見えるのが本田圭佑(31)だ。

「協会が発表したハリル氏の解任理由は選手との“コミュニケーション不足”。選手との衝突もあったハリル氏は、会見で『不満を漏らしていた選手は2人』とわざわざ言及しました。2人のうち一人が本田選手だとみられています」(サッカー協会関係者)

 今季、メキシコリーグのパチューカに所属する本田は4月14日に2試合連続となるゴールをあげた。直後、自身のメルマガで「正直、まだ極限じゃない。W杯ってこんなレベルじゃないんで」とコメント。

 さらにハリル会見翌日の28日にはメキシコのスポーツ紙『マルカ・クラロ』(電子版)のインタビューでは、「いま31歳で、W杯の期間中に32歳になる。W杯後は新しいことにチャレンジしてみたい」と、まるでW杯日本代表に選ばれることを前提にして語っていた。

 本田はハリル解任により、“W杯出場”が近づいたと受け止めているのだろうか。しかし、必ずしも明るい未来が待っているというわけではない。本田はすでにパチューカからの退団が決まっているものの、W杯後の所属先は未定だ。

「ある海外メディアは、中国やタイ、フィリピンといった“新興国”への移籍の可能性に言及するなど、ピークを過ぎた選手という扱い。本人はメルマガで〈一起業家という形でこれから成功していきたい〉(4月25日配信)と語っているので、思うようなオファーがなければ現役を引退してチームのオーナー業などに専念するかもしれない」(サッカー記者)

 一方、失意のどん底にあるはずのハリル氏は引く手あまた。すでに10チームからオファーが届き、うち3つは代表チームだという。

「ハリルさんが不当解雇を主張し、訴訟もチラつかせているのはクビになったというイメージを払拭し、『自分は悪くない』という主張を世界にアピールするため。あの会見は、自分の商品価値を下げないための“戦術”だったのです」(スポーツライターの杉山茂樹氏)

 さて「W杯後」に笑うのはハリルか本田か。

※週刊ポスト2018年5月18日号