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奇跡の残留ならず! “ウェスト・ミッドランズの盟主”WBAは、なぜプレミアから降格したのか

5/9(水) 19:23配信

SOCCER DIGEST Web

「大脱出」の再現を目指すも遅きに失した。

 5月8日に行なわれたプレミアリーグ31節(延期分)で、サウサンプトンが残留を争うスウォンジーに1-0で勝利。勝点を36に伸ばしたため、残り1節を残して勝点31のウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(WBA)の9シーズンぶりの2部降格が決定した。

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 まさかの降格と言ってもいいかもしれない。

 2002-03シーズンに、プレミアリーグに名称が変わってからは初めてとなるトップリーグ参戦を果たして以降、3度の降格・昇格を繰り返す典型的な「エレベーターチーム」だったものの、10-11シーズンからは8シーズンに渡り1部に定着。順位も、11位、10位、8位、17位、13位、14位、10位と3度のトップ10入りを果たし、唯一無二の目標である残留を早々に決めるシーズンも少なくなかった。

 バーミンガム、ウォルバーハンプトン、そしてアストン・ヴィラといった地元のライバルたちが次々に2部降格の憂き目にあうなか、安定した成績を残し、ウェスト・ミッドランズの盟主にさえなりつつあったのだ。

 さらなる飛躍を目指した今シーズンは、夏の移籍市場でMFガレス・バリー(エバートン)、DFキーラン・ギブス(アーセナル)、MFグジェゴシュ・クリホビアク(パリ・サンジェルマン)、MFオリバー・バーク(RBライプツィヒ)、FWジェイ・ロドリゲス(サウサンプトン)といった実力者を補強。開幕から連勝し、スタートダッシュは好調だった。
 

 ところが、その後は深刻な決定力不足に悩まされ、なんと20試合未勝利の泥沼状態。11月20日にトニー・ピューリス監督を解任し、アラン・パーデュー招聘に踏み切ったものの、調子は一向に上がらず低空飛行が続いた。

 開幕7連敗スタートのクリスタル・パレスを始め、スウォンジー、ウェストハム、ワトフォードなど残留を争うライバルたちが、監督交代を機に(少なくとも一時的には)上昇気流に乗ったのとは、実に対照的だった。

 何とか立て直しを図るべく、2月上旬に実施したミニ合宿では、滞在先のバルセロナで、ジョニー・エバンスやバリーら主力を含む4選手が、門限を破って夜間に外出した挙句、運転手がいない隙にタクシーを盗んで、勝手に運転するという不祥事が発覚。そんなチームがサバイバルに生き残れるわけがなかった。

 結局、25節から悪夢の8連敗を喫して、パーデューも4か月で解任。コーチだったダレン・ムーアが暫定監督となり、そこからマンチェスター・ユナイテッドやトッテナムを破るなど5戦負けなしと意地を見せ、「奇跡の残留」への微かな期待を抱かせたものの、遅きに失した格好だ。

 あと1か月でも早く パーデューを解任していれば状況は変わっていたかもしれないが、適当な後任が見当たらなかったこともあり、すべてが後手に回ってしまった。

 稲本潤一が所属していた04-05シーズンには、最下位でクリスマスを迎えながら、ブライアン・ロブソン監督の下で徐々に順位を上げ、最終節に残留を決める「大脱出」を果たしたバギーズ(WBAの愛称)。今回ばかりは、その再現はならなかった。

 直近3度の降格のうち2回は1年でのカムバックを成し遂げているが、はたしてすぐにプレミアの舞台に戻って来られるだろうか。

最終更新:5/9(水) 19:25
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