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逆輸入俳優・矢野浩二「あらためて刑事ドラマの難しさを痛感しました」

5/10(木) 7:00配信

ザテレビジョン

毎週木曜夜8時から放送中の「警視庁・捜査一課長」(テレビ朝日系)。今シリーズより刑事役で安達祐実、塙宣之が加入した本作は、ヒラから這い上がってきた“たたき上げ”の捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)と刑事たちの奮闘を描く、人気刑事ドラマシリーズの第3弾だ。

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今回、鑑識課主任の武藤広樹を演じる矢野浩二にインタビューを行い、ドラマへの思いや共演者とのエピソードなどを語ってもらった。

■ 新鮮な気持ちで撮影に臨んでいます!

――日本では初の連続ドラマレギュラー出演となる本作も、3年目に突入しました。

本当にありがたいですね。3年前は見るもの全てが新鮮で、“浦島太郎”状態で日本での活動を始めて、このような人気シリーズに出演させていただけるのはうれしい限りです。

今回からメンバーも少し変わり、前作とはまた違った良さがあって、新鮮な気持ちで撮影に臨んでいます。

――今シリーズからは、新たに安達祐実さん、塙宣之さんが刑事役として加入しました。

実は20年ほど前、僕が24歳くらいのころに安達さんとはドラマで共演しているんです。20年以上ぶりにご一緒させていただくことにご縁を感じますね。安達さんは本当にすてきな方で、役どころも経験豊富な刑事ということでピッタリです。

塙さんは、演技をしているときとオフのときの違いがないというか、役に入るスイッチがないので、すごく自然な演技をされます。それが少し不気味なのですが(笑)、面白いなと思いますね。現場でもすごく真面目で、礼儀正しい方です。

――内藤さん、安達さんのコンビはいかがですか?

お2人は現場でも何度も役についてディスカッションされていて、休憩時間にも互いにコミュニケーションを取りながら撮影に臨まれているので、その関係性がいい形でお芝居にも投影されているなと感じます。

――小山田管理官役の金田明夫さんとの掛け合いもパワーアップしていますね。

金田さんのツッコミがないと、武藤は生きないので非常に助けていただいています。今回も事前に金田さんとはいろいろな話をさせていただいて、僕の演技プランといったら大げさですが、役に関する提案をしたのですが、的確な指示を頂きました。いいと思ったことはいいと言ってくれますし、駄目なときはしっかり駄目だとおっしゃってくれるので、役柄の方向性もはっきり見えるんです。

中でも、金田さんから「武藤は自信家だから、矢野っちも自信を持ってそれを表現してくれ」とおっしゃっていただいたので、今はそれを意識しながら演じています。

■ 3年目の今、刑事ドラマの難しさを痛感しています

――「season1」「season2」と比べて、武藤自身に変化はありましたか?

僕も日本で活動を始めて3年目になり、武藤も劇中で3年という月日を経て成長しています。さまざまな事件に取り組んで、人間的にも鑑識としても成長しているので、それが表現できていればいいのですが…。

――帽子で隠れていますが、前回は髪形が変わっていましたよね(笑)。

元々僕は天然パーマなのですが、前回はそのパーマを生かした髪形にしました。表面から変えていこう、形から入っていこうと思ってやったのですが、今回は僕なりの気持ちの変化もあって、元の髪形に戻りました。

あと、第1話では地獄耳という武藤の特技?も登場しました。現場では急に僕の耳のアップを撮ることになったので驚きましたね(笑)。

武藤は基本的に地味な人間なのですが、数字オタクなので、事件に関係のないことを真面目に言います。感情をなかなか表に出さないので、いつか感情が爆発してしまうようなシーンがあればうれしいですね。

最終回あたりで、金田さんから「おまえは何様だ!」と怒られてしまうようなことを言えたら…(笑)。それと、笑顔もあまり出さないので、思いっきり笑ってみたい。少しズレている部分はありますが、それが武藤のかわいさでもあると思うので、楽しんでいただけると幸いです。

――演じていて難しいところはありますか?

僕の場合は鑑識ですが、刑事ドラマは基本的に捜査報告や説明せりふが多いので、感情をのせることがそもそも難しいです。自分が経験したことを伝える言葉が少ないので、3年目の今、あらためて刑事ドラマの難しさを痛感しています。

台本を読んで、事前に事件の経過を考えながらせりふをインプットして、本気で自分の感情を投入して演じられるように努めています。

難しいですがその分やりがいもありますし、演じきったときに大きな喜びを感じるので、今回もそれを乗り越えて、役者としての幅を広げていきたいです。

■ 日本に戻ってきて良かった

――ことしは「相棒season16」(2017~18年、テレビ朝日系)でも、通訳捜査官という役でゲスト出演されました。

水谷豊さん演じる右京警部と共に捜査に加わる捜査官を演じさせていただきました。中国人に中国語で話を聞いて、右京さんに日本語を伝えるという役回りで、中国の視聴者は、「こいつ、怪しい!」とすぐに分かったみたいです(笑)。

そういう役をやらせていただけて本当にありがたかったですね。中国語での感情移入の仕方なんかも評価していただけて、過去にいろんなものを背負っている人間の役はやりがいがあって、演じていて楽しかったです。

――長年活躍されてきた中国では、刑事ドラマにご出演されたことはありますか?

中国では、刑事ドラマはゴールデンタイムには放送していなくて、数は少ないですが深夜に放送されるんです。

ゴールデンタイムはホームドラマやトレンディードラマ、時代劇が主流で、中でも時代劇が一番人気です。なので、刑事役を日本人の僕が演じるというのは難しいですね。犯人役とかはあるかもしれませんが(笑)。

ですが、中国では日本の刑事ドラマも人気があるんです。「警視庁・捜査一課長」もそうですし、「相棒」シリーズも人気です。

――中国と日本で、撮影の仕方に違いはありますか?

強いて言えば、中国は臨機応変ですね。たまに脱線しても、そのまま続けて撮影していくので。どちらもいい部分があるので、その違いを楽しんでやらせていただいています。

ずっと中国で活動していると、中国式のお芝居しかできなくなってしまうので、日本に戻ってきて良かったと思っています。ありがたいことに、中国では多くの方々に僕の名前を知っていただけたのですが、少し甘えている自分がでてきていると感じました。今後はもっと視野を広げて、さまざまなお芝居を学んでいきたいです。

――では最後に、視聴者にメッセ―ジをお願いします。

武藤は出番こそ少ないですが、少ないからこそ1シーンごとに全力でぶつかっています。今シリーズもすごく安定した視聴率を獲得していますし、そんな作品に出演させていただき感謝しています。

それでも、もっと多くの方々に見ていただきたい! ドラマも後半戦に差し掛かりますので、一致団結して汗をかきながら事件に取り組む姿を見ていただいて、生きる上でのパワーにしていただけたらうれしいです!

(ザテレビジョン)

最終更新:5/10(木) 7:00
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