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福田次官セクハラ告発 「テレ朝女性記者」が漏らした苦悩の肉声

5/10(木) 5:57配信

デイリー新潮

 他の被害者も「#MeToo」で続くか。テレ朝の会見で、セクハラ被害者は同社の女性記者だと明らかになった。本誌(「週刊新潮」)は、彼女が相談相手に送ったメールを入手。そこには、当事者でなければわからない深い苦悩が刻まれているのだった。

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 彼女が知人に送ったメールはこんな書き出しで始まっている。

「『#MeToo』が根付かない中で、(レイプ被害を訴えた)伊藤詩織さんの件は、証拠がなかったために、あんなことになってしまい、(結果として彼女が)叩かれるのが放置されている。そもそも、私の仕事は伝えること。なのに、それができていないのはふがいないと思い、しっかりと(状況を)知って欲しくて(告発を)行ないました」

 そして知人が後を受けるように、彼女の心境を明かしてくれる。

「“ここまでやっても、何も変わらないんじゃないか”という不安に駆られているみたいです。世の中では、“録音するのは記者倫理に反する”とか、“なぜ自社でできなかったのか”とか、セクハラ問題から離れ、論点をすり替えた非難の声もあがっている。もちろん、周囲からはいろんな応援や感謝の言葉も送られているようです。“(告発した勇気を)誇りに思う”“許せないよね”という声も。でも、彼女に続く次のアクションを起こしやすい環境になったかどうか、苦悩しているふうですね」

 彼女の後に続く、「実は私も」という声は聞こえてきている。とはいえ、それは水面下に留まったままだ。例えば、かつて財務省を担当していた記者によると、

「大手紙のある担当記者が、福田からの度重なるセクハラに耐えかねて社長に異動を直訴しました。“取材だからセクハラを許容しなければならないというのは受け入れがたい”と。結果、今では別の部署で働いています。福田は彼女のことを、“ブスのくせによく来るんだよ”と吹聴していたことまであるんです」

コンプラ意識が希薄

 男女共同参画担当大臣を兼ねる野田聖子総務相は、

「被害女性記者に対して、一部で“あんな(バーのような夜の社交)場にひとりでのこのこ行ったのが悪い”と非難する声があがっています。しかし、(森友問題などの)渦中にある財務省の事務次官から連絡があれば、記者の方であればどなたでも行くのではないでしょうか。むしろ、“夜、酒の席に女性を1人で呼び出すことの方が非常識だ”という社会にならなければいけないのではないかと考えます」

 と見解を語ったうえで、こんな指摘をする。

「私が最近会って話を聞いた民間企業のトップも、今回のケースについて“あり得ない”と言っています。霞が関、永田町はコンプライアンスの意識が希薄だと言わざるを得ません。世界は勿論、日本でも当たり前になっている常識から乖離してしまっているのです」

 再び、知人がこう話す。

「次官はずっとセクハラではないとしていますが、音声を聞いた彼女の会社の複数の上司、音声を聞いたうえで彼女の聴取もした弁護士、更には同僚までも“あれはセクハラだ”と言っていると聞いています。もし彼が本当に否定し続けるつもりなのであれば、うやむやにしてはいけない、そんな思いでいるようです」

 恥を知れ。そうこだましている。

「週刊新潮」2018年5月3・10日号 掲載

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最終更新:5/10(木) 5:57
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