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USJがジェットコースター2時間宙吊り客に渡した「お詫びの品」

5/11(金) 16:00配信

週刊女性PRIME

《暴走する恐竜プテラノドンに背中を掴まれ、全身むき出しで空を飛ぶ!》

 大阪市此花区のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」で1日、走行中のジェットコースター「ザ・フライング・ダイナソー」が緊急停止し、乗客64人が宙づり状態で5分以上~最長1時間57分取り残された。けが人はなかった。

 同コースターは、映画『ジュラシック・パーク』をテーマに、乗客は翼竜に背中を掴まれたような腹ばいスタイルのまま滑空する。USJはホームページでその魅力を冒頭のように謳っており、

《日常が吹っ飛ぶ“ありえない”スリル体験がここに》

 などと続ける。

 しかし、コース上で長時間身動きのとれなかった乗客にとっては、非日常さえも吹っ飛ぶありえない体験になってしまった。

 緊急停止したのは1列4人乗り×8列編成のビークル全2両。コース全長1124メートルのうち、1両は高さ37・8メートルのファーストドロップ(最初の落下)に向けて登坂中の高さ約20~30メート付近で止まった。もう1両はゴール直前の高さ6~7メートル地点だった。

救出に2時間もかかった理由

 USJによると、ゴール手前のビークル運行にかかわるモーターに不具合があり、安全装置が作動した。

「ビークル自体はモーターなどの動力を持っておらず、頂上から落下したあとは惰性で走り抜けます。ブレーキも備えていません。どこかで止めてあげないとゴールのステーション(乗降場)を通りすぎてしまうため、ゴール直前のレール上でいったんブレーキをかけてビークルを止め、あとはレールのモーターが押し出すようにしてステーションまで運ぶ仕組みになっています。この押し出すモーター部品の一部に不具合がありました」(USJの広報担当者)

 つまり、問題が発生したのはゴール直前のビークルだった。しかし、登坂中のビークルも同時に止めないと、やがてファーストドロップから落ちてきて停車中のビークルに激突してしまうため、全システムを一気にシャットダウンする必要があるという。

 それにしても、乗客を全員救助するのに約2時間もかかった理由は何なのか。

 緊急停止したのは1日午後4時46分。スタッフがコースター脇の非常用階段から避難誘導し、乗客を1人ずつ降ろしていった。2両とも同5時5分から救助を始め、ゴール直前のビークルについては同5時14分にすべての乗客の救助が完了した。しかし、登坂中のビークルについては同6時43分に救助完了と時間がかかった。

「ゲスト(乗客)の足元に地面がないので、真下に『リフト』と呼ぶ足場を持ってきて、1列1人ずつ救助します。腹ばい姿勢から90度で座っている姿勢に戻し、ゲストの腰に『ハーネス』という安全ベルトをつけ、安全ヘルメットをかぶってもらい、ハーネスを横の階段に引っかけて安全を確保したうえで階段まで身体をスライドさせるように移動していただきます。ほぼ頂上付近でそれをゆっくりと行ったため、2時間近くかかってしまいました」

 と前出の広報担当者。

 救助後に気分の悪さを訴える乗客はおらず、休憩室の利用もなかったという。

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最終更新:5/11(金) 16:00
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