ここから本文です

40年以上未解決だった性的暴行事件が、4ヵ月で解決した驚きの理由

5/11(金) 11:00配信

現代ビジネス

 米カリフォルニア州で、40年以上も未解決となっていた連続殺人・性的暴行事件があった。これに対し、同州の警官が最近、ブームになっている遺伝子検査に基づく家系図データベースを捜査に導入したところ、僅か4ヵ月で容疑者が逮捕され話題となっている。

残忍かつ挑発的な連続殺人事件

 この連続事件では1976~86年にかけて、少なくとも50人の女性が性的暴行を受け、それに伴い12人の男女が殺害された。

 生存者の証言などから、一連の事件は同一人物による犯行と見られた。犯人の男は常にスキー用のマスクで顔を覆い、銃を所持していた。素早く相手を縛り上げてから犯行に及び、時には犯行を中断して飲食するなど、呆れるほど冷酷で落ち着き払っていた。

 この男はやがて、(カリフォルニア州の別名に因んで)「Golden State Killer:黄金州の殺人犯」と呼ばれるようになった。

 その手口は残忍であると共に挑発的だった。当初、犯人は夫の留守中にその妻を狙っていたが、これを新聞などメディアが報じると、それ以降は敢えて夫婦共に在宅中の家に侵入し、夫を縛り上げ、その目の前で妻を暴行して殺すようになった。

 こうした犯行の手口が(ある意味)余りにも水際立っていたため、捜査に当たった警官たちは、ひょっとして自分たちの身内、つまり武術や護身術のトレーニングを積んだ警官による犯行ではないかと疑い始めた。その後、同様の事件が度重なるうちに、警察内部の捜査情報が犯人に漏れている節が見受けられるようになると、警官らが抱いていた疑念は確信へと変わった。

 事件現場に残されていた犯人の体液等からDNA鑑定が可能であったため、カリフォルニア州の男性警官の中には、身の潔白を証明するために、自ら進んでDNA鑑定を受ける者も少なくなかった。

 一方、同州の住人たちは長引く事件に恐怖を募らせていったが、1986年を境に犯行はバタリと止んだ。「犯人が怪我か病気で体力が衰えたために、犯行を諦めたのではないか」と推測する警官もいたが、真の理由は不明だった。

1/5ページ

最終更新:5/11(金) 14:15
現代ビジネス

記事提供社からのご案内(外部サイト)

「現代ビジネスプレミアム」

講談社『現代ビジネス』

月額1000円(税抜)

現代ビジネスプレミアムは「現代ビジネス」の有料会員サービスです。2万本以上の有料記事が読み放題!会員だけの特別記事も配信。豪華ゲストによるセミナーも開催中。