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古川雄輝に「俺もこうなろう!」と思わせた舘ひろしの男前な行動とは? 

5/12(土) 8:00配信

ザテレビジョン

石川智健の同名ベストセラー小説を映像化した「連続ドラマW 6 0 誤判対策室」(毎週日曜夜10:00-11.00、WOWOWプライム)が放送中。

【写真を見る】本作で舘は、定年退職間近の刑事・有馬を演じる。「監督から『ヨレた老刑事をやってほしい』とリクエストがあったんですよ」

本作は、ベテラン刑事・有馬英治(舘ひろし)、若手弁護士・世良章一(古川雄輝)、女性検察官・春名美鈴(星野真里)の3人が所属する、死刑囚を再調査し冤罪(えんざい)の可能性を探る組織「誤判対策室」を舞台に繰り広げられる本格ミステリー。

過去に敏腕刑事として知られていた有馬は、定年間際となり、酒に溺れ適当に仕事をこなす日々を送っていた。あるとき一つの事件の情報を入手。とりつかれたようにその事件を調べていく。

今回、初共演となる舘と古川にインタビューを行い、作品のことはもちろん、撮影の裏話、2人の関係性について語ってもらった。

■ 「『ヨレた老刑事』というリクエストがあった」(舘)

――同作品出演のオファーがあった時、どのような印象を持ちましたか?

舘:原作や高田亮先生の脚本がとにかく面白かったです。有馬については、最近よく定年間際の役をやっていたので、違和感はありませんでした。

――「老い」を表現する役に抵抗はなかったのですか?

舘:まったくないですね。今回は熊切和嘉監督から「ヨレた老刑事をやってほしい」とリクエストがあったんですよ。老眼鏡をして無精ひげも生やしたのですが、それが自分では心地良くて楽しかったです。

――古川さんはいかがですか?

古川:先輩役者の皆さんと演技ができるうれしさと同時に緊張感が高まりました。台本を開いた時に「舘さんと一緒なんだ」っていう(笑)。まず、そこに驚きますよね。「どうしよう」みたいな。

舘:何で「どうしよう」なんだよ(笑)。

古川:やっぱり緊張するじゃないですか(笑)。でも現場でお会いすると、とても気さくで優しい方でした。寒い時期に撮影をしていて、リハーサルが終わるといつも舘さんが温かいコーヒーをくださるんです。それが毎日のルーティーンになっていましたね。コーヒーが大好きなのでうれしかったです。

舘:(古川がお茶を飲んでいるのを見てスタッフに)古川くんにコーヒーを…。

一同:(爆笑)

■ 「せりふと向き合う時間を多く持ちました」(古川)

――古川さんは舘さんの演技を見て勉強になったことや発見などはありましたか?

古川:映像の作品だとすぐに本番へ行くこともあるのですが、1つのシーンに対して舘さんと何度もリハーサルをやる機会があったので良かったです。「舘さんがこういう動きをするからこうしよう」とか、舘さんの演技を見て「これは次の芝居に取り入れよう」と思っていました。

舘:いろいろ考えてくれているんですよ。すごいでしょ? 古川くんのような新しい芝居を見るのは良いですね。心が洗われるっていうか。

古川:お芝居以外にも学ばせていただくことが多々ありました。カメラワークの関係でNGが7~8回出た日があったのですが、そのたびに舘さんは芝居をするわけで…。少し心配していたら、舘さんがニコッと笑って「よし、じゃぁみんなで練習しようか」っておっしゃったんです。「優しい!」って思って。

そういったことが一体感を生みますし、現場が良い空気感になるので「俺もこうなろう」って思いました。

舘:僕が信じているのは「現場の空気は必ず画に出る」ということ。だから、現場を明るくしようとしていますし、それが僕の仕事だとも思っています。

――ドラマでは、生気をなくしていた有馬が、ある事件をきっかけに熱を持って仕事に取り組んでいきます。どのような工夫をされたのでしょうか。

舘:特に最初のヨレ具合は意識しました。それでも監督から「もっとヨレてください! もっとヘロヘロになってください!」って指示があったくらいですから。日を増すごとに立ち直っていくので、ダメな頃との落差が相当つきましたね。

――世良は弁護士ということもあり、専門用語も多々出てきます。役作りはどうされましたか?

古川:監督は「若さがあるがゆえに生意気なことを言う」という世良像を持っていましたが、僕は「自信があるがゆえに生意気なことを言う」と思っていたんです。

ちょっとした差なのですが、その部分を調整する話し合いをたくさん重ねました。専門用語に関しては、監督が「弁護士だから言い慣れていないとおかしい」とおしゃっていましたし、僕もそう思うのでせりふと向き合う時間を多く持ちましたね。

■ 「遅くデビューしても全然負い目じゃないよ」(舘)

――心に残っているエピソードがあれば教えてください。

舘:監督が変なところにこだわっていて、有馬が何にでも唐辛子をかけるんですよ。カレーライスにもかけるのですが、カメラを引いて撮っているからよく分からないんだよね(笑)。こっちは辛い思いして食べているんだから、しっかり撮ってくれないと。監督は本当に楽しい人ですよ。

古川:この作品で脱・ペーパードライバーになりました。舘さんを助手席に乗せるということで講習にも行ってきました。

――共演した星野さんの印象はいかがですか?

舘:クールで感情を抑えたお芝居をしっかりされていましたね。とにかくかわいかった(笑)。

古川:共演機会はあるものの本格的に絡むのは初めてでした。世良が感情的になるシーンでうまくいかないことがあったのですが、監督と話し合った後、星野さんが僕の思いを踏まえて動きをサラッと変えてくれたんです。そのおかげで非常にやりやすくなったので、現場で助けていただいたなと。

――有馬はある人物に負い目を感じて生きています。それにちなんで、お2人が負い目に感じていることはありますか?

舘:僕なんてコンプレックスのかたまりですよ。皆さん本当に芝居がお上手で、役に成りきってらっしゃる。そういう意味で、いつも自分が何か足りないような気がして申し訳ないと思っています。

古川:22~23歳と年齢的に遅く役者を始めたこと…だと思っていたのですが、舘さんも遅かったんですよね。

舘:25歳だね。でもね、特に俳優はデビューが遅い方が良いと思うよ。石原裕次郎さんだって22歳でしょ? 15~16歳でデビューしちゃうと一番多感な時期を芸能界で消化しちゃう。22歳までデビューしていないってことは、それまで芸能界以外の人生を歩んでいるということだから、俳優としてはプラスになるんじゃないかな。遅くデビューしても全然負い目じゃないよ。良かったと思う。

古川:ありがとうございます。

(ザテレビジョン)

最終更新:5/12(土) 8:00
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