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大谷がもし栗山監督の下を経ずメジャーに行っていたら

5/15(火) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

● 全米・全日本を騒がす 大谷翔平・清宮幸太郎の大活躍

 大谷翔平(エンゼルス)が、今季6度目の先発登板でも快投を見せた。

 13日に本拠地で行われた対ツインズ戦。6回まで11奪三振、3安打と相手打線をほぼ完璧に抑えた。7回1死で四球を出した時点で投球数が100球を超えたこともあって降板。リリーフ投手が失点を許したため、四球を出した大谷に自責点1がつき、4勝目を逃すことになったが、圧巻の投球にまたもや全米から賛辞が集まっている。

 登板6試合目ともなれば相手打線も大谷の攻略法を相当研究しているはずだが、それでも抑えてしまうのは凄いとしか言いようがない。160キロのストレートが走っているうえに、鋭く曲がって落ちるスライダーとスプリット(フォーク)がいいところに決まり、相手打者から面白いように空振りがとれる。メジャーの一流打者でも今の大谷を打ち崩すのは難しいに違いない。この試合で2安打し、唯一三振をしなかった6番モリソンも「世界でベストなプレーヤーだと思う」と語ったほどだ。

 また、先週は大谷の古巣・北海道日本ハムの超大物新人・清宮幸太郎内野手がド派手なことをやってのけた。NPB新記録となるデビュー戦から7試合連続安打をホームランで飾ったのだ。清宮も、その後は一軍の壁にぶつかり4試合無安打(14日現在)が続いているが、デビューから記録を作り注目を集めるのは清宮が“持っている”証拠だろう。

● もし大谷が高卒後すぐ MLB入りしていたら?

 メジャーでの大谷の二刀流の成功も、清宮が記録的デビューを果たしたのも、本人に実力があるからに他ならないが、それを実現させたのは、日本ハム栗山英樹監督の指導力や起用法によるところが大きいといえる。とくに大谷の現在の活躍は、野球を知るファンなら誰もがそう思っているはずだが、栗山監督がいなかったら成し遂げられなかった可能性が高い。

 2012年のドラフト時、大谷は高卒から直接メジャーへの挑戦を表明していた。メジャー側も大谷の才能を買っており、数チームが面談。入団契約の確約を得ていたと見られている。そんなこともあって日本の各球団は指名を回避したが、日本ハムだけは1位での指名に踏み切った。

 メジャーに気持ちが行っていた大谷は当初、この指名に困惑し、球団との交渉にも出ないという頑なな姿勢を見せていたが、栗山監督が同席し「二刀流の選手としてしっかり育てたうえで、こころよくメジャーに送り出す」と確約して獲得に成功した。

 そして日本ハム球団と栗山監督は、その約束通り、NPBで5シーズン、大谷を二刀流としてプレーさせ、投打ともにプロの一流に育て上げ、メジャーへ飛び立たせたわけだ。

 もし、あのドラフトで日本ハムが指名せず、高卒の大谷がメジャーに行っていたら、どうなっていただろう。

 米プロ球界はメジャー30チームを頂点に、トリプルA(3A)、ダブルA(2A)、シングルA(1A=この中にもA+、A、A-の3階級がある)、ルーキーリーグと巨大なピラミッド構造が形成されている。日本流にいえば7軍まであるわけだ。

 メジャーチームは1Aから3Aまで大体6チームを傘下に置いており、単純に計算すると30×6で180チーム。ルーキーリーグのチームを含めるとマイナーリーグには約240チームがある。マイナーリーグのチームにも20人ほどの選手がいるから、約5000人がメジャー昇格を目標に厳しい競争の日々を送っているのだ。

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