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公約違反でも「小池百合子」が譲れない“五輪都知事” 恐怖人事に職員恐々

5/15(火) 5:58配信

デイリー新潮

〈ある年代をすぎると、男はもはや自分から与えることはなく、ただ相手からうけとるばかりとなり……〉。フランスの文豪バルザックが著した『谷間の百合』の一節である。我が国の「谷間の百合子」もやはり“与えることはなく”なったように見えるのだが……

 思えばあの頃、小池百合子東京都知事(65)は若かった。2016年、初の女性都知事になると、政治団体「都民ファーストの会」を結成。翌年の都議選では、有象無象に公認を“与え”て大勝。更に、新党「希望の党」を立ち上げ、総選挙で古巣・自民党に牙をむいた。

 だが、その後の凋落は周知の通り。総選挙は惨敗に終わり、求心力は急低下。代表を辞任した今は、現代表から“脱小池”と声高に叫ばれる始末だ。4月15日投開票の練馬区議補選では、自身の地盤でありながら、都民ファ候補2人を共に落選させてしまった。

 さて、知事の4年の任期が切れるのは20年7月30日。東京五輪の真っ只中である。

 立候補の際、“混乱を避けるべく3年半で任期を区切る”ことを公約にしていた小池知事だが、もはやいつ選挙をやっても、勝てる可能性は果てしなく低い。

「けれども“五輪都知事”の称号は絶対に譲れない」

 と永田町関係者が語る。

「歴史に名が残り、一生食うに困りませんから。仮に国政復帰する場合も有効な肩書きになる。そこで彼女は秘策を繰り出した」(同)

 それが“首長任期延長特例法”だ。阪神大震災と東日本大震災の際、政府はこの特例法を施行している。

「小池知事から官邸に特例法の提出を要望したのです。これを官邸は“筋が違う。自民党都連を通せ”と突っぱねた。やむなく都知事は改めて都連を通じて官邸に要望したのですが、官邸は完全に無視しています」(同)

局長が外郭団体へ左遷

 冒頭の一節はこう続く。

〈恋人のうちに、ただ自分だけを愛するようになるのにひきかえて、若いときには、自分自身のなかで恋する人そのものを愛するのです〉

“安倍首相のうちに、ただ自分だけを愛するようにな”ったのかもしれないが、首相からすると“散々迷惑をかけて今さら何だ”となる。

「議会で自民党に苛められ、豊洲も築地も八方ふさがり、ピコ太郎を使って大々的に宣伝したLED電球普及運動も目標の2割しか進んでいない……と何から何までうまくいかず、イライラが募っているようです」

 とは都政担当記者。

 そのイライラが爆発したのか、4月1日付のある人事異動が耳目を集めた。

「生活文化局長の塩見清仁氏を都社会福祉事業団の理事長に転任させたんです。局長は、昇進するなら次は副知事になるのが通例なので明らかに左遷です」(同)

 塩見氏は、3月の議会で自民党都議から“知事のお友達人事疑惑”を糾弾された際に答弁にもたついてしまい、知事の不興を買ったと囁かれている。

「あまりの専横ぶりに都庁内部は戦々恐々。“職員主体の都政改革”を謳っているのに、これでは職員たちはついてきませんよ」(同)

「谷間の百合子」は何も“うけとる”ことなく、独り淋しく萎んでしまうのか。

「週刊新潮」2018年5月3・10日号 掲載

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最終更新:5/15(火) 5:58
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