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重ねる失言「麻生太郎」は「阿呆太郎」 政権の防波堤のはずが…

5/16(水) 5:58配信

デイリー新潮

 口は災いのもとと言うぐらいだから、少しは黙っていればいいものを……。ようやく辞任を求める暴風が収まりかけたところで、「セクハラ罪はない」発言の燃料投下。頭に浮かんだことが、すぐに口から飛び出してしまう麻生太郎財務相(77)は、もはや阿呆(あほう)太郎と言うほかあるまい。

 財務省の福田淳一前事務次官のセクハラ問題で、“福田がハメられたんじゃないか”“相手の人が出てこなきゃいかん”などと失言を重ね批判の風にさらされていた麻生財務相。先月下旬、財務省がセクハラ認定したことで、ピンチは乗り越えたと見られていた。

 が、外遊先とあって口元もより一層、開放的になったのか。記者会見した5月4日、セクハラ問題に関して、記者から質問されると、お馴染みのべらんめえ口調で、またしても理解不能な強弁を展開したのである。

 曰く、処分を下したことについては、

「役所に対しての迷惑とか、役所に対していろいろな意味で品位を傷付けたとか、いろいろな表現があるでしょうけど、あの処分にした」

 と言い、その上で、

「何回も言いますけど、このセクハラの話というのは、ご存じのようにセクハラ罪という罪はないんですよね。(記者に)あなたもよく知っているように、殺人とかキョウワイ(強制わいせつ)と違いますから。訴えられない限りは親告罪ですから」

 居合わせた記者たちは、あまりにもトンチンカンな回答に、一様に目を丸くしていたという。

 政治部デスクが言う。

「財務省が、セクハラ認定し、福田前次官を減給処分にしています。にもかかわらず、財務省のトップである大臣がセクハラではなかったと言っているようなもの。大臣と財務省で矛盾することを言っているのだから、有り得ない話です」

“批判が苦痛”

 政治アナリストの伊藤惇夫氏も、

「品位を傷付けたというのは、セクハラ以外にありませんし、広い意味で罪ですよ。自分では正論を言っているつもりかもしれませんが、殺人を引き合いに出すような話ではないし、詭弁でしかない。育ちがよいため、叱責された経験がなく、批判されることが苦痛でつい強烈に反発してしまうのでしょう。公の場ともなれば、発言に配慮するものですが、それが出来ない人なのです」

 今回の発言で、再び辞任要求の風は吹き荒れるのか。

「麻生さんが失言する数日前、安倍総理は麻生さんとの関係を一蓮托生だとし、辞任させる考えがないと周囲に言っていました。野党も国会審議の拒否を長引かせすぎては逆に批判を浴びることになるので攻めかねている。辞任の可能性はほぼないと言われています」(先のデスク)

 強いてあげるなら、森友改ざん問題で財務省の調査結果が5月中旬に出ると言われている。そこで、麻生批判の風が吹くかだが、現実味は薄いという。

「麻生さんには自分は政権の防波堤だという思いがあるため、安倍総理から言われない限り、辞めないでしょう。麻生さんがいなくなれば、批判の矛先は総理に向かうため、総理としても辞めさせたくないのもある。ただし、大臣を続けていれば、今回のような発言を繰り返し、結果、安倍政権の足を引っ張ることになるのです」(伊藤氏)

 防波堤なのに政権に対する逆風の発生源。気付かないのは本人だけか。

「週刊新潮」2018年5月17日号 掲載

新潮社

最終更新:5/16(水) 10:20
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