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良い家を見つける良い方法は?【Meiji.net連載コラム「家・暮らし」vol.4】

5/17(木) 11:05配信

Meiji.net

◇実際に歩いて見て回り、心に響くものを見つけること
園田 眞理子(明治大学 理工学部 教授)


家を買うにしろ、借りるにするにしろ、まず、良い家を見つけることが必要です。

最近は、ネットで豊富な物件情報が得られるようになっていますが、家の目利き力を高めるには、見て歩くことが重要です。そのとき、いくつかのテクニックがあります。

例えば、家を見に行くときはビー玉を持っていくこと。転がすと、家の傾きがわかることがあります。

また、前にもお話ししましたが、舞い上がったり、焦ったりしないこと。1回見ただけで決めてしまうのは危険です。朝、見に行ったら、今度は昼、さらに夜に見に行ってみましょう。時間帯によって家は違って見えるものです。また、晴れの日に行ったら雨の日にも行ってみましょう。意外な発見があるかもしれません。

もうひとつ、家の顔は正面ばかりではありません。横もあるし、後ろもあります。横や後ろがお粗末だったり、手を抜いている家は、建築者の力量を疑うことができます。

さらに、家にはお金で買えない価値があります。

ひとつは、みどり価値。長く建っている家では、植栽が育ち、きれいに手入れされているものがあります。前に住んでいた人に愛され、快適な環境に手入れされているのです。

また、コミュニティ価値。その地域にはどういうコミュニティがあり、どうコミットするのかによって、生活の質が変ります。子育て世代の人なら、学校価値も重要です。家は単なる箱ではありません。周囲や地域の環境があって、住む快適さも質も変ります。家を見に行ったら、建物ばかりに注意するのではなく、周囲を見回したり、その地域を見て歩くことも重要です。

情報だけに頼るのではなく、足で歩き、実際に見て、心に響くものを見つけましょう。家の目利き力はこうした積み重ねで培われます。

また、設計士に頼んで新築する場合は、自分の価値観やフィーリングに合う人を選ぶことが大切です。建てたい家のイメージが伝わりやすくなり、思っていた以上の家も期待できます。そのような設計士を見つけるには、やはり、その人が建てた家を見て歩くことが重要です。その家に惹かれるときは、設計士とフィーリングも合うと思います。

次回は、日本の家についてお話しします。

※取材日:2017年12月

Vol.5 日本の家って循環できるの?(4月18日11時公開予定)

園田 眞理子(明治大学 理工学部 教授)

最終更新:5/17(木) 11:05
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