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オークスは絶対能力。上位2頭の疑問視は「イテテッ」と大ケガするぞ

5/17(木) 7:40配信

webスポルティーバ

 今週末20日、東京競馬場では3歳牝馬によるGIオークス(芝2400m)が行なわれる。今回79回目を数える、3歳牝馬のチャンピオンを決める伝統の一戦だ。

【写真】アンカツ氏がオークスを自信ありげに占った!「3歳牝馬番付」

 レースで大きなポイントとなるのはGI桜花賞から800mも延びる大きな距離延長。牡馬の春クラシックは2000mのGI皐月賞から2400mのGI日本ダービーと400mの延長なので、比べると倍も差がある。これまでの傾向などを見ながら、「オークスで勝てる血統」について考えてみたい。

 最大の注目馬はやはり、桜花賞(4月8日/阪神・芝1600m)を勝ったアーモンドアイ(牝3歳/国枝栄厩舎)だろう。昨年のGI阪神ジュベナイルフィリーズ(12月10日/阪神・芝1600m)などを勝ち、4戦4勝の戦績で単勝1.8倍の圧倒的人気だったラッキーライラック(牝3歳/松永幹夫厩舎)を並ぶ間もなく差し切ったその末脚は衝撃的ですらあった。

 普通に考えれば、あれだけの強い競馬で勝っただけに、オークスでも中心になると思う人が多そうだが、一方で血統を見て、「父ロードカナロア」が気になる人もいるだろう。同馬は日本調教馬として初めてGI香港スプリント(シャティン・芝1200m)を勝った、日本競馬史に残るスプリンター。勝利距離は1600mが最長で、1800m以上での出走はなかった。産駒の成績も、5月13日現在、芝の57勝中52勝が1600m以下と短距離に偏っていて、芝2400mは1戦して16着という成績が残っているのみだ。

 しかし、これまでの歴史をひも解くと、「オークスの距離延長に関して、血統は関係ない」という傾向が見えてくる。本質は中長距離に向かない血統でも、絶対能力の高さで距離を克服してきた馬が多いからだ。

 例えば、2011年の勝ち馬エリンコート。その父デュランダルはGIマイルチャンピオンシップ(京都・芝1600m)2勝とGIスプリンターズS(中山・芝1200m)を勝ち、勝利距離は1200~1600mと、ロードカナロアと同じようなタイプだった。また、2010年の勝ち馬アパパネは、父がダービー馬キングカメハメハだったとはいえ、母ソルティビッドは1200mまでしか勝ち鞍がないスプリンターだった。

 近年の代表的な例を2つ挙げたが、オークスに関してはまだ他にも同様のケースはある。アーモンドアイは父が短距離タイプとはいえ、母フサイチパンドラは2006年オークスの2着馬で、その後GIエリザベス女王杯(京都・芝2200m)、GII札幌記念(札幌・芝2000m)を勝った中距離タイプだっただけに、母系からのサポートは強力だ。後方で脚をためて差すタイプの馬もオークスでは好成績を残す馬が多く、その意味でも、大きく評価を下げる必要はないだろう。今回も有力馬の1頭として重要視したい。

 対するラッキーライラックは父が三冠馬のオルフェーヴルで、その父ステイゴールド産駒の牝馬はレッドリヴェール(阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬)、アドマイヤリード(GIヴィクトリアマイル勝ち馬)などマイラーが多いが、オルフェーヴルは母の父に名ステイヤーのメジロマックイーンが入ってスタミナ色が濃く、父系からの不安は少ない。

 母の父フラワーアリーは米GIトラヴァーズS(ダート10F=約2000m)などを勝ち、種牡馬として米2冠馬アイルハヴアナザーなどを送る中距離タイプ。ラッキーライラックはレースぶりも好位から抜け出すセンスある走りを見せており、距離延長にも難なく対応できそうなタイプだ。安定感や信頼度ではアーモンドアイを上回ると言っていいだろう。これまでの走りを考えても、桜花賞上位2頭の信頼度は高い。

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