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美辞麗句報道の裏で「イチロー」が日本を捨てた本当の理由

5/17(木) 5:57配信

デイリー新潮

 神童、軍神、神対応。たとえ「神」と呼ばれても、現実世界のそれは所詮人間である。「野球界の神」と崇められるイチロー(44)も、スーパースターであると同時に我ら衆生と変わらない中年男の一面を持つ。新聞が〈マリナーズに思い入れ〉(5月4日付朝日新聞)、〈生涯イチ流〉(同月5日付読売新聞)と美談めいた報道をした電撃的な「生涯契約」の背景にも、実に人間くさい裏話が潜んでいた。

 現地時間の5月3日、メジャーリーグのマリナーズはイチローと生涯契約を結んだと発表した。彼は文字通り生涯にわたって、同球団の会長付特別補佐として活動することになったのである。事実上の引退と目されていて、イチロー自身は、

「チーム(マリナーズ)がこの形を望んでいるのであれば、喜んで受けようと」

 こう説明したが、兎(と)にも角(かく)にもマリナーズと生涯契約をかわしたということは、すなわち日本球界復帰がなくなったことを意味する。

 しかし、これまでイチローは、「50歳まで現役」を公言してきた。選手生活に拘(こだわ)るのであれば、日本のプロ野球に復帰したほうが実現の可能性ははるかに高かったはずである。事実、古巣のオリックスは、彼が戻ってくることを望んでいた。一体なぜ、イチローは日本の球界を拒んだのだろうか。

地元に帰っても実家には…

「今季スタート時点で彼には日本復帰の選択肢もありました。しかし、キャンプが始まって以降もメジャーからのオファーを待ち続けた。この判断には『球場問題』が絡んでいたんです」

 と、ある球界関係者が「そもそも」の話を明かす。

「オリックスは今、イチローがいた当時の天然芝球場ではなく、人工芝の京セラドーム大阪を本拠地にしています。硬い人工芝のドーム球場は、選手への肉体的負担が大きい。高齢のイチローにとって、それがネックとなった。実際、メジャーに移ってから、彼は米国では数少ないドーム球場の試合に出場せず、休養に充てたこともありました」

 こうして、日本復帰に二の足を踏む「アスリート」としての事情があったのに加え、「中年男」としては、

「親子関係が影響しているのは間違いない」

 と、イチローの知人が声を潜めて打ち明ける。

「イチローと、チチローこと父親の宣之(のぶゆき)さんはかねて不仲と言われてきました。複数の要因がありますが、大きいのは『嫁問題』。イチローと彼より8歳上の弓子夫人の間には子どもがいません。そうしたこともあって、孫を欲しがり、そもそも8歳も年上の女房をもらうことを好ましく思っていなかったチチロー夫妻と、イチロー夫妻は縁遠くなってしまったんです。『あの嫁(弓子夫人)は自分勝手だ』と」

 改めてチチロー氏に息子夫婦との仲について訊(き)くと、

「いや、もういいから」

 と言うばかりだが、親子関係は相変わらずだそうで、

「結婚当初、愛知県豊山町の実家で、イチロー夫妻は彼の両親と同居していた時期もありましたが、今ではイチロー夫妻が帰国した際、島根県の弓子さんの実家には顔を出しても彼の実家には寄りたがらない。昨年末も、イチローは豊山町での『イチロー杯争奪学童軟式野球大会』にやってきたのですが、実家ではなく近くの温泉宿に泊まった。イチロー夫妻とチチロー夫妻は十数年以上会っていないはずです」(先の知人)

 マリナーズとは結べても、両親との「生涯契約」は上手くいっていないようだ。

「週刊新潮」2018年5月17日号 掲載

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最終更新:5/17(木) 16:07
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