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エンジンが1つ故障しても、旅客機が安全に飛行できる理由

5/20(日) 20:11配信

ライフハッカー[日本版]

サウスウエスト航空1380便のエンジン爆発事故のニュースは、飛行機に乗る人にとっては、まだ記憶に新しいと思います。しかし、旅客機のエンジンが故障するというのは、通常そこまで恐れるようなことではありません。めったに起こらないだけでなく、万が一起こったとしても、パイロットや飛行機にはその事態を収拾する準備ができています。今回は、その手の飛行機事故に関して知っておいたほうがいいことと、サウスウエスト航空1380便の事故が重大になってしまった理由を説明していきます。

【画像】エンジンが1つ故障しても、旅客機が安全に飛行できる理由

エンジンが故障することはめったにない

この事故から学ぶべきことがあるとしたら、旅客機のエンジンが故障することはめったにないということです。1380便の機体は、製造から18年経っているボーイング737型機(737-7H4)で、ジェット機のエンジンでは世界一多いターボファンエンジンCFM56-7Bを搭載していました。世界中で6700機以上の飛行機で使用されているエンジンなので、飛行機に乗ったことがある人なら、このエンジンの機体に乗った可能性があります。また、333333時間に1回しか飛行中に停止しないので、これまで製造された中でも最も信頼のおけるエンジンだと定評があります。

エンジンが故障するというような機械の故障は、飛行機関連の致命的な事故のうち約17%だけです。飛行中も地上も含め、ジェット機のエンジン故障関連の事故は毎年約25件しかありません。これは、世界中の100万便のフライトに1回の事故よりも低い数字です。エンジンの故障は、機械や燃料の問題によって発生しますが、飛んでいる鳥がタービンに巻き込まれるような避けられないトラブルによって起こる事故のほうが多いです。

パイロットはエンジンが1つ、もしくはなくても飛行する訓練を受けている

エンジンが故障することはめったにありませんが、ほとんどの旅客機のパイロットはそのような緊急事態に呑まれることはありません。パイロットは、エンジンがなくなった飛行機を操縦する方法を、何時間も徹底的にトレーニングされています。そのような事態が起こると、乗客は少し怖いかもしれませんが、パイロットがそれ以上事態を複雑にしたり、被害を大きくしたりすることはほとんどありません。

実際、エンジンが故障するというのは、旅客機のパイロットにとってはあまりにもよくあることなので、そんなことがあっても何もしない可能性があります。飛行機を迂回させ、予定を変更したり、緊急着陸したりすることもあるかもしれませんが、必ずしもそうしなければならないわけではありません。エンジン1つでもそのまま目的地に到着したほうがいいと判断すれば、パイロットはそうするでしょう。

たとえエンジンが全滅しても、飛行機の推進力と重力のお陰で、飛行機は滑空し、安全に着陸することができます。もしくは、2009年のUSエアウェイズが離陸直後に雁の群れに遭遇した時のように、離陸時にエンジンが故障しても、水辺が近くにあればパイロットは不時着水することもできます。

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