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「子ども用車いすの存在知って」:一人の母親が啓発へ

5/21(月) 13:24配信

オルタナ

子ども用車いすの存在をご存知ですか?介助型の子ども用車いすは、大きさや見た目がほとんどベビーカーと変わらないため、ベビーカーと誤解されてしまうことがあるといいます。

「邪魔だから折りたたんで」「歩かせなさい」「そんなに大きな子をまだベビーカーに乗せているの」と非難されてしまったり、必要なサポートを受けられなかったり…。様々な困難を強いられる現実に、立ち上がった一人の女性を取材しました。(JAMMIN=山本 めぐみ)

ベビーカーと勘違いされ、非難される現実

「子ども用車いすのことをもっとたくさんの人に知ってもらいたい」。そう話すのは、一般社団法人mina family(ミナファミリー・大阪)代表の本田香織(ほんだ・かおり)さん(36)。本田さんの長女の萌々花(ももか)ちゃん(5)は、0歳の頃に「ウエスト症候群」というてんかんの一種を発症しました。

身体に知的・身体的障がいが残り、今でも自力で立ったり座ったりすることはできません。家族で外出するには、子ども用車いすはなくてはならない存在です。しかし、子ども用車いすを押して街へ出ると、様々な壁が立ちはだかったといいます。

「バギータイプの子ども用車いす(介助型車いすの1種)の場合、一見すると非常にベビーカーに似ているため、小さい子どもが乗っているとベビーカーに誤認されてしまうことがある。『そんなに大きな子どもをベビーカーに乗せているなんて』『歩かせなさい』といわれたり、車いすが入ることができるはずの公共の場で、警備員や職員の方に『ここはベビーカーでは入れない』『車いすはお手伝いするが、ベビーカーはサポートできない』と咎められたりすることがある。子ども用車いすの存在が知られていないばかりに、まるでモラルの無い親だといわんばかりの非難を受けてしまう。つらい現実を突きつけられた」

ベビーカーとの根本的な違い

満員電車などに乗ると、ベビーカーに見えてしまうことから簡単に「折りたたんで」「子どもを抱けるでしょ」と言われてしまうという子ども用車いす。しかし、見た目はベビーカーに似ていても、その役割や機能はまったく異なると本田さんは指摘します。

「子ども用車いすは、ベビーカーと違って簡単に折りたためるものではない。ベビーカーは持ち運びしやすいように、重量が1kg未満のものも多くあるが、身体障がいのある子どもが利用できるように、子ども用車いすは軽くて6~7kg。重いものは、数十kgを超えるものもある」

「また、たとえば胃ろう(胃に穴を開け、栄養を直接胃に入れること)を受けている子どもの場合、半日外出するだけでも、栄養剤を何パックも積んでいたり、誤嚥(ごえん)を防ぐための吸引器や消毒薬、呼吸器などの医療機器、そして医療機器を動かすためのバッテリーなどを車いすに乗せて持ち運んでいることもある。こういった場合、ベビーカーのように手軽にたたむことは難しい」

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最終更新:5/21(月) 13:24
オルタナ

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