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結婚はしたけど、メーガン・マークルのビザ取得にはいくつもハードルが

5/21(月) 17:39配信

ニューズウィーク日本版

英国は移民制度を厳格化し、イギリス人がEU以外の外国人と結婚するのを難しくしたばかり。マークルが永住権を得るには、イギリス生活テストやハリー王子の低所得が問題に

米女優メーガン・マークルは5月19日、イギリスのハリー王子とめでたく結ばれたが、英王室のメンバーになったからといってイギリスの厳格なビザ審査は逃れられない。イギリスは近年、永住を希望する多くのカップルの申請を却下している。とくに永住ビザの取得は至難の業だ。

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イギリスは2012年、テリーザ・メイ英首相の内相時代に移民制度を厳格化。イギリス人がEU出身者以外の市民と結婚するための敷居を高くした。

英誌エコノミストによれば、たとえ結婚相手が英王子であろうと、マークルはロイヤルファミリーではなく一般市民とみなされるため、永住ビザ取得のためには数々の障害をクリアしなければならない。

マークルは挙式前、通称「婚約者ビザ」を取得している。ハリー王子とイギリスで新生活を始める許可で、申請者とその配偶者は申請前に同居していなくても構わない。

結婚後マークルに必要なのは「配偶者ビザ」だ。それがあれば、永住ビザを申請できるようになるまでの5年間はイギリスで暮らせる。

だが永住ビザを申請するには、内務省が課す「イギリス生活」に関する試験を突破しなくてはならない。出題範囲はイギリスの文化、地理、歴史から王室まで幅広く、不合格者が後を絶たない難関試験だ。それに合格し、いまや義理の祖母となったエリザベス女王への忠誠を誓って初めて、市民権取得の資格を与えられる。

■敷居が上がったイギリス人との結婚

永住権を取得するには、マークルはハリー王子の配偶者として5年以上イギリスに住み続けなければならない。その間、90日以上国外に滞在すれば申請資格を失う。

イギリス人との結婚は、難しく金のかかるプロセスだ。現行の永住権の申請料は約9400ドル。2004年の約2倍になっている。

ハリー王子なら高額な申請料も余裕で払えるだろうが、「最低所得要件」に引っかかるかもしれない。新たな移民制度の下では、EU出身以外の配偶者をイギリスに住まわせるためには、彼自身に2万1000ドルの所得があると証明する必要がある。

ハリー王子は2015年に英軍での勤務をやめて以降慈善事業しかしてこなかったので大した所得はない、と英紙ガーディアンは報じている。最低所得に達しない場合、残る手段は、最低でも7万2000ドルの貯蓄がある、と証明することだ。

報道によれば、2010年にイギリスで永住権を認められたカップルは4万組だったが、新たな移民制度適用後の2016年は2万6090組まで減少。要件を満たさないのを理由に4分の1以上の申請が却下された。

(翻訳:河原里香)

(International Business Times)

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