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離婚が頭をよぎったときに切るべき「カード」

5/21(月) 6:00配信

東洋経済オンライン

女性の育児や仕事など、女性の問題ばかりが取り上げられるこのご時世。しかし、男だって「男ならでは」の問題を抱えて生きづらさを感じています。男が悩むのは“女々しい”!?  そんなことはありません。男性学研究の精鋭、田中俊之先生がお答えします。
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■今回の相談
私、40歳代の会社員。妻、お給料をもらう仕事はしていません(あえてこの言い方をします)。子ども2人。妻の実家に二世帯住宅を建てて住んでいます。マスオさん状態です。そして、私は、仕事だけでなく、子育て、家事にも、真剣に取り組んでいると自負しています。

妻とは、よくケンカをします。日頃からどこか考え方が違うと感じていました。先月、妻、妻の親対私でもめて険悪な状態になりました。その時に妻の親から、「娘がシングルマザーでかわいそうだ」と言われました。世間一般的に、妻の実家で二世帯住宅を建て(もちろん、私の居住部分は私が支払っています)同じ所に住み、お給料をもらう仕事をしていない専業主婦を、シングルマザーと呼ぶのでしょうか? 

妻と妻の親の根本的な考え方が自分とは違うとわかり、いくら話し合いをしても平行線な場合、離婚も考えて行動するべきでしょうか? (先月から一言も会話をしていません)

子どものこれからも気掛かりで、悩んでいます。

■夫婦関係の問題を論じるときに押さえておくべき点

 まずは落ち着いてください。

 相談者さんのいちばんのお悩みは、経済的な大黒柱として働いているだけではなく、家事にも育児にもしっかり取り組んでいるにもかかわらず、妻や同居する義父母が不満を持つ理由がわからないということでしょう。

 なぜ自分のことを認めてもらえないのだろうと思ったときには、見方を変えて、相手の立場に寄り添ってみると意外に視野が開けることがあります。

 「お給料をもらう仕事をしていない」という表現について、あえてこの言い方をしますと書かれていることから、相談者さんは家事・育児分担をめぐる議論についての知識は十分にあるのだと思います。ただ、重要なことなので、夫婦関係の問題を論じる際に前提として押さえておくべきポイントを解説しておきます。

 家事労働が社会的に低く評価されていることを批判する「家事ハラ」、あるいは、母親だけが一人で子育てするキツイ状況を表現した「ワンオペ育児」など、近年、家事や育児をめぐっては、女性が背負ってきた負担を問題視する言葉が立て続けに流行しています。

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