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もっと売れたか? 潮時だったか? あの絶版車たちの引き際 6選

5/22(火) 6:30配信

ベストカーWeb

 基本的には、売れる見込みのある車種は、そのモデルが生産を終えてもフルモデルチェンジを行ったり後継車種を投入する。開発/製造/販売をすることで、メーカーや販売会社が儲かるからだ。
 そうなるとつまり、生産を終えたクルマは「継続的に売っても十分に儲からない」と判断されたことになる。

 車両の開発費用にはさまざまな計算の仕方があって一概にはいえないが、一般的にはエンジンやプラットフォームをほかの車種と共通化しても、80億~100億円を要するといわれる。一定の台数を売って開発や金型の費用を償却する仕組みだから、売れなければその車種は赤字になり、これを避けるために長期間にわたって細々と売り続ける場合もある。

 ここでは近年生産を終えたクルマの「引き際」が妥当だったのか、それとももう少し売り続けるべきだったのかを考えたい。
文:渡辺陽一郎

■ホンダCR-Z 2010~2017年

 2010年にホンダから発売されたコンパクトなスポーツクーペで、直列4気筒1.5Lエンジンをベースにするハイブリッドを搭載した。

 ハイブリッド車は経済性が重要だから、小さくて軽く、空力特性も優れたボディに組み合わせると目的を達成しやすい。そこでホンダはクーペとハイブリッドを結び付けた。
 CR-Zがデビューした時点で、クーペは売れ行きの乏しいカテゴリーになっていた。そこにハイブリッドを持ち込む柔軟な発想はホンダ的で注目され、発売直後の2011年には、クーペとしては堅調に売れた。

 しかし1か月の登録台数は700台前後で、2016年は大半の月が1000台以下だ。海外でもクーペの市場は冷え込み、商売としては難しかった。

 ホンダは時々「ウチはこういうクルマも開発できるのですよ」というアピールをする。大半がクーペで、NSXやS660もそこに含まれる。

 ちなみに2009年には、3代目のトヨタプリウスが売れ行きを急増させ、同年に発売された2代目ホンダインサイトは伸び悩む中で、CR-Zが発売された。ハイブリッド車の本来のあり方を市場に問い掛け、同時にハイブリッド技術の可能性も訴求している。

 その意味でCR-Zの引き際はちょうど良かった。今では価格は高いがレクサスRCなどハイブリッドのクーペがあり、趣味性の強いSUVのハイブリッド車も増えた。下手に中途半端なフルモデルチェンジを行って売れ行きが低迷すると、美しい思い出が汚されてしまう。

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最終更新:5/22(火) 6:30
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