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栃ノ心のほうが横綱らしい!? また出た“悪い白鵬”の見苦しさ〈週刊朝日〉

5/24(木) 11:30配信

AERA dot.

「見ての通りです。いい相撲を取りましたね」

 大相撲夏場所6日目の、結びの一番。前頭2枚目の阿炎(あび・24)の初挑戦を受けた白鵬(33)が押し出され、国技館は無数の座布団が飛び交う大騒ぎとなった。伸び盛りの新鋭の勢いが見事だっただけに横綱のもろさが際立ったが、当の白鵬も痛感したに違いない。冒頭の言葉は白鵬自身のもので、他人事のような言い回しに、かえって本人のショックの大きさが表れていた。

 横綱審議委員会(横審)から「美しくない」と非難された立ち合いの張り差しを封印して臨んだ1月場所で途中休場。初の2場所連続休場明けの今場所初日は、平幕の玉鷲相手に立ち合いで封印していたはずの張り差しを繰り出し、余裕のなさが隠せなかった。

「白鵬は場所前の横審の稽古総見のときから張り差しをやってました。背に腹は代えられないというか。もう圧倒的な強さがない白鵬は『強い相手にまともに当たったら勝てないから、見苦しい立ち合いをする』と言われてます。今場所で大関獲りに挑戦している栃ノ心のほうがよほどどっしりとした横綱相撲で(笑)、『白鵬が栃ノ心と当たるとき、どんな立ち合いをしてくるかが見物だ』と言われてます」(相撲担当記者)

 2日目以降は張り差しをせずに連勝した白鵬。しかし、横審の委員が観戦していた5日目の大栄翔戦で再びやったものだから、「ちょっと力が落ちているんだろうな」と北村正任委員長から苦言を呈された。

「他の委員からも『悪い白鵬が、また出てきましたね』なんて言われてました。癖になってる、という見方もありますが、確信犯かもしれませんよ。本人は横綱相撲を求められても『そんな余裕はありません』と言ったそうだし、これぐらい認めろよ、という気持ちがあるんじゃないですか(笑)」(ベテラン記者)

 メキシコ五輪でモンゴル初のメダリストとなって国の英雄だった父親が先日亡くなり、日本国籍取得の障壁がなくなった白鵬はすでに申請を済ませたとも言われる。しかし、実際にいつ日本国籍を得られるかはわからない。引退時に日本国籍でなければ協会に残ることができないので、白鵬はまだ辞めるわけにはいかないのだ。

 自ら辞めなければ、らしくなくとも横綱は横綱。かつて、貴花田(現貴乃花親方)に敗れ、「気力、体力の限界!」と潔く退いた故・千代の富士が懐かしい。(岸本貞司)

※週刊朝日 2018年6月1日号

最終更新:5/24(木) 18:38
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