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エポカドーロが「皐月賞は恵まれた」を覆し、ダービーも勝つ可能性は?

5/23(水) 7:40配信

webスポルティーバ

 新馬は、デビュー戦でどの騎手を乗せたか、そして1勝した次のレースでどのレースを使ったか、そこを見れば、おおよその期待度がわかるという。

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 その点からすると、クラシック第1弾の皐月賞(4月15日/中山・芝2000m)を勝ったエポカドーロは、当初あまり大きな期待を背負った馬ではなかったかもしれない。

 デビュー戦で手綱を取ったのは、北村友一騎手。近年、着実に勝ち星を伸ばしてきている優秀なジョッキーだが、いまだGI勝利のない、中堅どころである。

 また、京都で未勝利戦を勝ったあと、次に使ったレースが小倉の500万下・あすなろ賞(2月10日/小倉・芝2000m)だった。名の通った前哨戦などではなく、手っ取り早くローカルの条件戦で2勝目を取りにきたのだ。

 これは、少なくとも”エリート視”されている馬の使われ方ではない。

 関西の競馬専門紙記者が言う。

「エポカドーロが所属する藤原英昭厩舎は、現在全国リーディングのトップを快走。毎年のように上位争いをしている名門厩舎で、今年の3歳馬にもギベオンとか、グレートウォリアーとか、前評判が高くていい馬がたくさんいたんです。そういう中にあって、エポカドーロはあまり目立たない存在でした。入厩当初は『ダート向き』とか『距離の短いところがいい』といった声もあったくらい。

 でも、競馬にいくと、これがなかなかいい。スピードに見どころがあって、デビュー戦こそ敗れましたが、2戦目と3戦目は圧勝しましたからね。その結果を受けて、2勝目のあとに皐月賞トライアルのスプリングS(3月18日/中山・芝1800m)を使った。そこで、タイム差なしの2着。このレースのあと、藤原調教師はこう言っていました。『この馬が(クラシックを)勝つとしたら、皐月賞だな』と」

 期待の評判馬たちは、体調が整わなかったり、思ったほどには成長を見せられなかったりして、クラシックを目前にして足踏み状態が続いていた。エポカドーロはその間隙を突くように、実戦タイプの強みを発揮して徐々に頭角を現してきたのだ。

 それでも、藤原調教師のように「勝つなら皐月賞」とまで評価する人は、さほど多くはなかった。皐月賞における7番人気、単勝14.5倍という数字が、そのことを物語っている。

 さらに、実際に皐月賞を勝ってからも、”急上昇”というほど、エポカドーロの評価は上がっていない。

 なぜなら、皐月賞の勝利は、実力というよりも、むしろ展開や馬場など、いろいろと「恵まれた」と見る声が大きかったからだ。

 確かにエポカドーロは、今年の皐月賞における”ベストポジション”にいた。ハイペースで3頭の馬が先手を取るなか、そこから少し離れた後方馬群の先頭で、終始気持ちよく走っていた。加えて、後方に控える人気馬たちがその後ろにいて、お互いに”出”をうかがって動けずにいた。

 そして終盤、ハイペースで逃げた3頭は失速し、後方の有力馬たちはけん制し合っていた分、仕掛けが遅れた。レースは、まさにエポカドーロに「勝ってください」と言わんばかりに流れたのだ。

 エポカドーロに有利に働いたことは、まだある。レース当日の、重に近いやや重の馬場がそうだろう。

 エポカドーロ自身は苦にしないが、逆に、切れ味を身上とする後方待機の有力馬たちには、末脚が鈍る結果となった。

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